今年はiPhone、MySpace、Facebookがいよいよマイクロペイメント・サービスの提供へ

次の記事

BallmerのCESキーノート講演の内容に新味なさそう

大まかに言って、アプリケーション・プラットフォームというコンセプトは定着したと思う。Facebookのプラットフォームが登場したのは2007年だったが、今や数万のアプリケーションが登録されている。MySpaceは主としてGoogleのOpenSocialプラットフォームを採用しているが、4500のアプリがあって、2億1100万回インストールされている。iPhoneのApp Storeがローンチしたのはほんの最近、2008年の7月に過ぎないが、1万以上のアプリが登録され、ダウンロードは3億回を記録している。

こういったアプリケーション・プラットフォームはメインストリームのコンピュータの利用にも大きな影響を与えていく可能性がある。AndroidはネットブックPC上で動作するよう改良が試みられている。また現在AppleはApp Storeプラットフォームが作動する大型のiPod Touchを準備しているものとわれわれは見ている。将来Microsoftがこのような方式のソフトウェア配布メカニズムをWindowsに直接組み込むことさえ考えられないわけではない。

しかし、これらのプラットフォームにはきわめて大きな機能の穴がある。どのプラットフォームも、アプリケーション作成者がユーザーから直接集金できるようなマイクロペイメント機能をサポートしていないのだ。

現在、FacebookやMySpaceのアプリ・デベロッパーは、きわめて低い単価(CPM)で広告を掲載することで収入を得ている。iPhone/iPodのデベロッパーは、ユーザーにアプリケーションをダウンロードさせる際に課金することができる。

どちらの方法もソフトウェアでビジネスをするには良い方法だ。しかし収益化の三本柱の最後の一本―ギフトその他バーチャル・アイテムを販売する際に必要とされるマイクロペイメント・サービス―は、現在まで事実上無視されている。

サードパーティーの支払いシステムを利用することで問題の解決を図ろうとするFacebookアプリも登場している。Spare Change(PayPalを利用)やSocialGold、Zongその他のサービスがユーザーの資金をシステムに受け入れており、Mob Warsのようなアプリはマイクロペイメントを通じて月$1M(100万ドル)もの売り上げを得ている。

プラットフォームの運営者は皆、システム内で直接マイクロペインメントを可能すると約束してきた。Facebookは昨年9月までにそういったシステムを提供すると約束したが、結局約束は守られず、そのプロジェクト自体、今や優先順位が高くないようだ。MySpaceも2008年11月にマイクロペイメントのサポート計画を発表した。しかし実現の時期に関しては明言を避けている。

私の見るところ、MySpaceもFacebookも直接支払のためのプラットフォームを実現する気はない。支払いシステムにはあまりにも厄介な問題が山積している―詐欺、引き落とし不能、セキュリティー等々の問題に対処するには膨大なコストがかかる。リスクもとてつもなく大きい。PayPalが築いたようなインフラを一から作り直すのはコストパフォーマンスがよい仕事ではない。

MySpaceもFacebookもマイクロペイメントに関してはおそらく実績あるサービスを提供しているサードパーティーと提携することになるだろう。これは今までにも例がある。(FacebookとMySpaceは案内広告を、たとえばOodleに委託している)。いちいち自分でシステムを構築する手間をかけずとも、収入の一部を吸い上げられればそれでよいわけだ。

しかしAppleは間違いなく自前でシステムを作ってくると思う。Appleはすでに基本的な支払いプラットフォームをiTunesで確立している。これにマイクロペイメント機能を付加するのはさほどの手間ではあるまい。

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)