ソーシャル検索の未来(GoogleはFacebookを買収すべし!)

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Power Twitter:インラインメディア、検索窓など便利満載のアドオン

ユーザーが自分の友達の活動や考えを対象として検索できたら便利ではないだろうか? これは多くの場合、間違いなく検索体験を改善するはずだ。たとえば、レストランや本、映画などを検索すると、ユーザーが実際に知っている人々の推薦が表示される。イタリーのフィレンツェに旅行を計画しているとしよう。検索で10人の友達がすでにフィレンツェを訪問していると分かったら、いろいろとアドバイスを求めることができるだろう。ここ数年、こういった夢のシナリオの実現に向けてソーシャル検索の試みが続けられてきた。スタートアップだけでなく検索エンジンも意欲を見せている。しかし、残念ながらどれもあまり成功していない。

Yahooのソーシャル検索の実験Yahoo 360 MyWebは、いつまでたっても離陸しなかった。 閉鎖される予定だ。 これは友達のブックマークを検索して表示するというソーシャル検索としてはきわめて初歩的なものだ。一方、Facebookは当初から検索機能が弱い。Microsoftに委託しているものの、検索は相変わらず貧弱なままだ。友達の名前以上の検索を行うのは簡単ではない。高度なプロフィール検索(advanced profile search)のページを開き、趣味、活動、その他のプロフィールのカテゴリーに従ってフィルターするなどしなければならない。ニュースフィードの検索は全くできない。

しかしソーシャル検索が効果的にできるようになればFacebookにとって大きな価値があることは間違いない。そしてGoogleにとってはそれ以上に価値がある。(Googleは検索サービスを収益化する方法をすでに確立している)。Microsoft のLive Searchにとっても同様にチャンスのはずだが、Microsoftには検索分野でGoogleほどの実績がない。そこで、GoogleとFacebookが実際に合併なり提携関係を結ぶなりする可能性は低い(MicrosoftはFacebookに出資している)ことを一時、棚上げして、この点について考えてみよう。

FacebookとMicrosoftが提携してソーシャル検索を実現できるとしても、やはりわれわれにとってはいつも使っているGoogle上で実現された方がありがたい。ソーシャル検索がどんなものになるか、ひとつのヒントはSidestripeだ。これはGoogle検索のアドオン・ウィジェットと、Facebookアプリケーションの両方を提供している。Sidestripeは検索の面ではGlueに似ている。(Glueはブラウザのアドオンで、ユーザーが現在閲覧中のページで言及されている本、映画、レストラン、商品その他についてSNSの友達が興味を示しているかどうか検索、表示してくれる)。同様に、SidestripeはFacebookの全ての友達についてプロフィールの一部(勤め先、趣味、その他)を索引付けする。ユーザーがGoogle検索を行うと、通常の検索結果の3件目の後に、Sidestripeの検索結果が枠で囲まれて表示される。これによって友達の誰が問題の分野に詳しいかヒントが得られるわけだ。たとえば、私が“Google”について検索すると、Googleで働いている、あるいはGoogleと何らかの関係のあるFacebookの友達のリストが表示される。(下図参照)。

自転車について検索すると、自転車に興味を持っている友達が表示される。ユーザーは自分の知識を検索結果に加えることができ、以後それも検索結果の一部として表示される。(ただし、ユーザーはリンクを付加することができない。私はこれは大きな欠陥だと思う)。さらに、もしGoogleでもSidestripeでも望みの検索結果が得られなかった場合、ユーザーはGoogle検索ページのSidestripeボックス内からFacebookのすべての友達に対して質問を投げかけることができる。この質問はすべての友達のニュースフィードに配信される。これに対する回答もすべて索引付けされ、検索可能となる。

Sidestripeはやっとアルファテストを終えたばかりで、まだ実用性は高くない。たいていの場合、Sidestripeボックスには何も表示されない。しかし何かがヒットした場合は興味深い結果が得られる。オールオアナッシングの状態だ。Sidestripeのユーザーが増えればこの点は改善されるだろう。しかし、Sidestripeに関する大きな問題は、ユーザーのソーシャル・グラフを完全に把握していないことと、ニュースフィードが検索対象にならないことだと思う。

しかし、Facebookのニュースフィードが(Googleで)検索可能になれば、夢のソーシャル検索の実現に向けて大きく近づくことになる。Facebookのフィードはすでに、単にFacebookだけでなく、ウェブ全体(Twitter、Flickr、YouTube、Digg等々)でわれわれの友達が今、何をしているかを教えてくれるようになっている。その点Friendfeedも機能は同様だが、Facebookの方がユーザーがはるかに多い。

一見ランダムなソーシャル・フィード情報の検索を意味のあるものにするカギは、ユーザーにとっての関連性をランク付けするソーシャル・アルゴリズムの発見にあるだろう。たとえば、私がイタリーのフィレンツェについて検索すると、フィレンツェに住んでいる友達が上位に来なければならないが、同時に、最近フィレンツェで写真を撮った友達、Twitterでフィレンツェについて話した友達なども、おそらくはその順で表示されるべきだろう。この種の関連性のランク付けは技術的に難しい課題だが、まさにGoogleが得意とする分野だ。

仮にSidestripeの代りに、Facebook ConnectをGoogle検索の対象とするオプションが提供されたとしよう。これによってGoogleの検索結果にソーシャル検索が含まれるようになる。(もちろん、ソーシャル検索を行った結果、なんらかのヒットがあった場合のみ表示されるわけだが)。SidetripeにあるようなQ&A機能も提供されるべきだろう。こうなれば、インターネットの検索は全く新しい段階に進むことになる。

もちろんGoogleは独自のFriend Connectプロジェクトを持っており、Friendsenseを通じて収益化を考えているようだ。しかし、前述したように検索はFacebookの得意な領域ではなく、ソーシャル・ネットワークはGoogleの得意な領域ではない。私の友人・知人はすべてFacebook上にいる。私が検索を必要としているのはやはりFacebookの情報なのだ。一方で、私が上で述べたことはすべてそのままMicrosoftにとってのビッグチャンスとなる―彼らがそれを実現できさえすれば。

しかし私の考えを言わせていただけば、最良の組み合わせは、なんといってもFacebookとGoogleだ。

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(翻訳:Namekawa, U)