メディアの将来が知りたければ金の動きを追え

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メディアの将来はやはりデジタル化だという新たな証拠が(そんな証拠がまだ必要だとして)現れた。今朝(米国時間1/8)、ブティック投資銀行のJordan, Edmiston Groupが発表したレポートによると、向こう数年における出版および広告業界の売り上げの増加の88%は4つの分野に集中しているという。その4分野とは、データベースと情報処理、B2Bオンライン・メディア、消費者向けオンライン・メディア、双方向マーケティング・サービスだ。つまり、成長の大分部はウェブから来るということだ。これに対して2001年から2007年にかけては、これらの分野の成長の寄与率は33%に過ぎなかった。残りの67%は雑誌や新聞といった伝統的な出版ビジネス(すなわち、印刷メディアだ。このレポートはテレビ、ラジオ、屋外広告は対象としていない)。

出版ビジネスにおいてどこに成長の余地があるか予測するには、それぞれの分野におけるM&Aで企業価値がどう評価されたかを見ればよい。昨年、消費者向けオンランメディア企業は、平均して、年間売り上げの4.1倍、EBITDA〔税引前利益に、特別損益、支払利息、および減価償却費を加算した値〕の21.3倍で買収されている。データベースと情報処理の場合は、年間売り上げの3.5倍、EBITDAの14.1倍だ。これに対して一般向け雑誌は年間売り上げのわずか1.5倍、EBITDAの8倍にしかなっっていない。新聞の倍率もほぼ同様。(それぞれ、1.5倍と8.5X倍。下のグラフ参照)。

昨年はベンチャーキャピタルが出資している企業のM&Aが51%もダウンしたが、出版・広告業界のダウンはいっそう激しかった。Jordan, Edmistonの調査によると、年間のM&Aの額は、2007年の$104B(1040億ドル)から2008年には$33B(330億ドル)へと68%も減少している。これらのM&Aの対象になったのはほとんどがベンチャーキャピタルの出資する企業ではないが、ほとんどはテクノロジー系企業だ。メディア関連のM&Aのトップ10には、CBS’の$1.7B(17億ドル)でのCNetの買収、 eBayの$945M(9億4500万ドル)でのBill Me Later買収、AOLの$850M(8億5000万ドル)でのBeboの買収などが含まれている。

2008年のメディア関連M&Aのトップ10

  1. Reed ElsevierがChoicepointを買収(($4.1B/41億ドル)
  2. WPPがTaylor Nelson Sofresを買収 ($3.1B/31億ドル)
  3. Hellman & FriedmanがGetty Imagesを買収( $2.4B/24億ドル)
  4. CBSがCnetを買収($1.7B/17億ドル)
  5. eBayがBill Me Laterを買収($945M/9億4500万ドル)
  6. AOL (Time Warner) がBeboを買収($850M/8億5000万ドル)
  7. CablevisionがNewsdayを買収( $650M/6億5000万ドル)
  8. Telvent GITがData Transmission Networkを買収($445M/4億4500万ドル)
  9. MicrosoftがGreenfield Onlineを買収( $421M/4億2100万ドル)
  10. eBayがDen Bia Avis and BiiBasenを買収( $390M/3億9000万ドル)

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(翻訳:Namekawa, U)