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ソーシャルネットワークでのモバイルペイメント採用増加。超高額手数料はどうなる?

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ソーシャルネットワークのアプリケーションやゲームサイトでの支払いに、非常に簡単なSMSを使うモバイルペイメントを利用する人が増えている(大手が二の足を踏んでいる間に広まりつつある)。但し、あまりに高額な手数料設定が普及への足かせとなっているようだ。

これまでの仕組みでは、取引額の50%ないしそれ以上が回線キャリアのものとなってしまっていた。そこで「無料着メロ」を謳いつつ細かな字で月額費用20ドルを課金するような悪徳商法が蔓延ることにもなった。合法的な商取引を行うマーケットが成長するためには、取引に関する費用を大幅に下げる必要がある。このためにはソーシャルネットワークもキャリアとの直接対話に乗り出す必要がある。

ともに欧州に拠点を置く二つの企業は、既にアプリケーション上で利用するモバイルペイメントに注力している。Mobillcash (英国)とZong (スイス)の二社だ。

たとえばMobwarsで利用する仮想ショットガンを購入する際(ちなみに仮想ショットガンの売上げは月に100万ドルにも達している)支払いは現実のお金で行わねばならない。支払い方法は種々用意されており(Facebookはまだ直接支払う仕組みを取り入れていない)MobillcashやZongも選択肢となる。

Zongを利用する際には、サイトで電話番号を入力する。すると4桁の数字のついたテキストメッセージが送られてくる。そこでその4桁の数字をサイトに入力すれば支払い完了だ。Amazonの1-Clickを除いてこれほど簡単なオンライン支払いシステムはない。

Zongを利用する際の費用明細はわかりにくいが、Mobillcashはこの点を明らかに示すようにしている。Mobillcashはインタフェースこそ無骨(キャリアの選択等、Zongでは無用の手順を踏む必要がある)だが、たとえばFacebookのアプリケーションを1ドルで購入するために、なぜほとんどの場合1ドル50セント支払わなければならないのかということを表示してくれる。この場合は33%が手数料であり、そのほとんどがキャリアの取り分となる。Mobillcashではキャリアに支払われる取引手数料は33%を超え、Zongは40%程度だとしている。

この取引手数料が市場規模を広げる阻害要因となっている。小売業者やアプリケーション開発者はモバイルペイメントを採用したいと考えているが、キャリアに40%かそれ以上も手数料を取られるのなら話にならない。

Zongはコンバージョンレートが50%以上にもなる(支払いボタンを押すだけで金銭が支払われる)ことを考えれば、手数料もさほど高いものではないと主張する。さほど高くもないと言うのなら、はるかに低額で利用できるPayPalのコンバージョンレートと比較して頂きたい。

ともかく、合理的な販売手数料(仮想アイテムには生産コストがかからず、それで高額な支払い手数料が黙認されてきた面がある)によって取引を行っている小売店はSMSでのモバイルペイメントを利用することはできない。キャリアが販売手数料を引き下げるなら(あるいは市場圧力ないし政治的圧力によって引き下げさせられるなら)、非常に豊かな経済システムが出現することになり、キャリアもその市場で大いに潤うことになるはずだ。

キャリアがチャンスにみすみす目をつぶった場合はどうなるのか

回線キャリアが現在の法外な支払手数料を直ちに引き下げない場合の話。SMS経由での支払いを望む利用者にソリューションを提供しているZongやMobillCashは、クレジットカード決済を利用者に提案することとなるだろう。利用者の観点からすれば電話番号と、SMSで送られる4桁の番号を入力すれば支払い完了となるのは同じだ。違いは電話料金と一緒に請求されるか、クレジットカードで請求されるかということだ。但し料金面には大きな違いがあり、利用者も電話料金上乗せ式の支払い方法よりも、クレジットカードを準備しておくようになるだろう。またカードチェックの仕組みも名前、住所およびカード情報を入力することに比べればはるかに容易となるわけだ。

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(翻訳:Maeda, H)