iPhone App Store

iPhoneは最高の学習マシンになり得る

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App Storeの驚異的な成長ぶりについてはご承知のとおりだ。1万5千以上のアプリケーションが5億回もダウンロードされたというのだ。ただし、大部分のイノベーション(すくなくとも売り上げ)はOcarinaPandora Radioのような ゲームなどのエンタテインメイント系アプリケーションから来ているようだ。しかしiPhoneには地味だが、やはり巨大なマーケットの可能性が開けている。学習アプリだ。

何ギガバイトものメモリー、古くから使われている暗記カードのサイズ、フルカラー表示、などiPhoneは究極の学習マシンになり得る可能性を秘めている。しかもライバルの他のスマートフォンとは違って、iPhoneとiPodTouchは学習アプリを必要とする若い層に圧倒的な人気がある。

残念ながら、App Storeの教育(Education)セクションの現状はいささかお粗末だ。ランキングの上位にリストされているアプリでさえデザインは貧弱だし、無料、有料ともトップのアプリに対するレビューの数は100件にも満たない。私のみるところ、これは主としてPRの不足から来るものと思う。もしAppleがiPhoneの学習アプリのPRにゲームなみの力を注げば事態はすぐにも改善されるだろう。現在の需要とは別に、大手受験対策企業はここに大きなビジネス・チャンスがあることを発見しつつある。

昨年12月末、Kaplanはアプリケーション・デベロッパーのJirboと提携して最初の大学受験対策アプリ、SAT Flashcubesをリリースした。内容はといいうと、ぐるぐる回る立方体を配した奇妙な単語練習帳で、あまり出来がよいとはいえなかった。レビューもたった6件しかついていない。しかしKaplanはこれ一つで諦めたわけではなく、今日(米国時間1/17)、2番目のアプリをローンチした。こちらは最初のものよりずっと普通のデザインで、看護士(NCLEX-RN)試験対策用アプリだ。さらに8種類のアプリが現在準備されているという。 Kaplanはこの分野へのパイオニア(後になってこれがものを言うかもしれない)だが、PrincetonReview、Barronsその他の大手出版社が各種の学習アプリを開発中であっても驚く必要はないだろう。

いっぽう、中小の出版社もシンプルな暗記用カード、SAT対策の単語帳からアミノ酸の勉強 (医学部進学準備過程の学生必修)まで、さまざまな独自のアプリケーションをリリースしている。おおむね順調に受け入れられているようだが、ひとたび上述の有名な大手が本格的に参入してくれば、こうした中小のプレイヤーは片隅に追いやられてしまうかもしれない。

受験対策アプリというのは巨大なマーケットである。多くのティーンエイジャーと二十代の若者(それに彼らの両親)は試験の点数を上げる効果があるとわかれば大金を払うこともいとわないものだ。本当に真剣な学生たちは、AppStoreの教育コーナーに優秀なアプリが十分な数登録されるようなったら、それらを利用するためだけにでもiPod TouchやiPhoneを購入するだろう。当面、Appleはゲームについては少し力を抜いてもいいから、学習に最適なスマートきわまるiPodが登場していることをPRすべきだと思う。

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(翻訳:Namekawa, U)