ダボス会議でのモバイル論:YouTube、マイクロソフト、Facebookの代表ら、大いに語る(動画付き)

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本日(米国時間1/30)ダボスにてMichael Arringtonが「次世代のデジタルエクスペリエンス(Next Digital Experience)」という座談会の司会を行った。出席者はChad Hurley(YouTuebe)、Craig Mundie(マイクロソフト)、Mark Zuckerberg(Facebook)、Shananu Narayen(Adobe)、Hamid Akhvan(T-Mobile)、およびEric Clemmons(Wharton)。

話はいよいよ増してくるモバイルウェブの重要性についてのもの。多くの国で携帯端末は人々がインターネットに接続する主要媒体となりつつある。盛り上がったのは、今どこにいて何をしているのかという情報をシェアし続けることについての話。携帯電話を使えばこういった利用法が簡単に行える時代になりつつある。Chad Hurleyによると携帯端末で閲覧される動画数は、YouTube全体の閲覧数の増加率を上回っているとのこと。Michael ArringtonはChad Hurleyに対して、YouTubeへのアップロード手段として携帯電話が主要手段となるのはいつ頃だろうかと尋ねていた。Chad Hurleyの回答は次の通り。

いくつかアップロードに利用できる端末もありますが、しかしたいていの場合はコンピュータからアップロードすることになりますね。しかし携帯からのアップロードは増えてくると思います。路上を行く人々が、まさにその場の状況をアップロードして考えていることや目の前の事実を共有するような使い方が増えてくるでしょう。

FacebookのCEOであるMark Zuckerbergも、モバイル端末でインターネットにアクセスすることが、情報共有を簡単に行う手段である点について賛成している。社会をより効率的にしていく可能性があると、技術者らしく語っていた。

情報はシェアすればするほどその価値が高まるという性質を持っています。あるときにどこにいるのかを共有すれば、近くの人にコンタクトできたりあるいは何をすべきなのかについてアドバイスを貰うこともできるようになります。ダボスに来る前にニューヨークにいたんですが、友だちの誕生日だったことをうっかり忘れていたのを教えてもらいました。この種の情報共有は非常に便利で、社会を効率的にするものです。人々にはより多くの情報をシェアしてもらいたいと考えています。共有される知識やサービスをどんどん利用することで人類も進化していくのでしょう。そういった点からもモバイルの利用頻度はますます高まっていくものと思います。

もちろんそこにはプライバシー問題があり、モバイルでの利用促進を考慮する全企業が熟考していかなければならない。しかし座談会においては技術面からの話が主だった。たとえばサポートしなければならない携帯端末の多さ。Facebook CEOのMark Zuckerbergは、プライバシー問題の前に現在の原始的状況を解決する必要があると言う。Mark Zuckerbergの発言を掲載しておく。

未だプラットフォームというものは構築されていません。iPhone、Blackberry、Androidなどが混在しており、すべてに対応するのは難しいことです。多くのプラットフォームが統合されれば非常に便利になることでしょう。また携帯電話へのGPS搭載がより一般的になってくれば、やはりとても便利になることでしょう。プライバシー問題以前に解決すべきことがあるのです。

マイクロソフトのリサーチ&ストラテジーオフィスのチーフもこの点に同意している。「現在のプライバシー問題については『告知と選択』で対応可能だ」とする。モバイルウェブの制作にあたって考慮せざるを得ない大きなバリアの方が問題で、その解決こそ技術面に存在する現在の必須課題であると主張している。

まだ新たな状況が誕生したばかりの段階です。単体のデバイス内においてすら持てる能力を活用する統一的方法が確立されていません。アプリケーション制作者は開発を行いながら手探りしているような状態です。カメラ付き携帯というのが少数派であった時代は、カメラ搭載を考えるメーカーも少なかったのです。今では写真を選んでボタンをちょっと操作するだけでアプリケーションに転送できるようになっています。進化とはそういうものなのです。

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(翻訳:Maeda, H)