オンライン・ストレージのBox.net、ソーシャル機能をリリースして企業ユーザーにアピール

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オンライン・ファイル・ストレージのスタートアップ、Box.netの新バージョンがリリースされた。ユーザーインタフェースがリニューアルされ、ユーザー間の共同作業を容易にする機能がいくつも追加されている。これはBox.netが新たにターゲットにした大小の企業ユーザーにアピールするのが狙いだ。このサイトはこれまで何年も提供してきたサービスをこれからも継続提供する。しかし同時に、最近になってサイトのもっとも頻繁な利用者となったビジネス・ユーザー―これが同時に、進んで料金を払おうとするユーザーでもある―をターゲットに新たなビジネスモデルを構築しようとしている。

Box.netは2005年にベーシックなオンライン・ストレージ・サービスとして出発した。以後、双方向ストレージ・ガジェット、多数のポピュラーなウェブアプリと統合できるプラットフォーム、CEOのAaron Levieが「興味深い実験」と呼ぶFacebookアプリなど新機能を着実に追加してきた。

Levieは「この間、われわれのもっとも活発なユーザーはビジネス・ユーザーだということが分かった。Box.netがエンタープライズ向けにメンバーが素早くファイルを共有して共同作業ができる機能などを実装するにつれて、この傾向はますますはっきりしてきた。こうしたトレンド(に加えて、企業は実際に有料サービスを契約してくれるという事実)から、われわれはグループ作業の機能の充実を図る方向で努力している」。

新バージョンでユーザーがまず気づくのは何といってもユーザーインタフェースの大幅な変更だろう。それぞれのディレクトリにはサイドバーが設けられ、どのファイルが最近更新されたか、誰によってどのファイルが現在使用中か、などの情報が表示される。またユーザー全員にプロフィール・ページが与えられている。ここには通常の連絡先情報、最近の活動のニュースフィード、共同作業を行っている他のメンバーのリストなどが表示される。さらに、フォルダごとに単なるファイル共有以上の機能として、ディスカッションとブックマークが利用ができるようになっている。

今日(米国時間2/5)発表されたこのアップグレードによって、Box.netの共同作業機能が大幅に強化されたことは疑いない。しかし私としては新しいソーシャルな側面にはいくつか重要な機能が欠けているように思える。(たとえば、全員によるディスカッションのページ以外に、個々のメンバーに直接メッセージを送れる機能が欲しいところだ)。しかしBox.netの人気は使い方がシンプルなところにあるから、ファイル共有SNS(おそらくBox.netはその方向を目指していないと思うが)に向けて機能を追加するには慎重を期さねばならないだろう。したがって、これからの改良は漸進的なものなりそうだ。しかし近い将来何かさらにソーシャル機能が追加されることは十分あり得る。

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(翻訳:Namekawa, U)