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Googleの電力メータープロジェクト:ネット上に存在しないデータを獲得するためのGoogle的手法

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Googleが各家庭におけるより詳細な電気利用状況を取得するためのサービスを準備中であるとアナウンスしている。

この計画はGoogleのフィランソロピー部門のサイトに掲載されており、世界中で詳細データをモニタリングする電気メーターの取り付けを行おうとプロモーションを行っている。普及を目指している電気メーターは日中の利用率についての詳細情報を取得し、ライトを付ける時間や乾燥機を使う時間を判断するのにも役立てることができる。

もちろん各家庭にこのような装置を付けても、それが直ちに各家庭で役立てられるわけではない。そこでGoogleはGoogle PowerMeterというソフトウェアツール(おそらくはウェブアプリケーション)も同時に開発し、利用者への情報提供を行おうと考えている。下に掲載したグラフはそのアプリケーションの生成するものなのだろう。Googleはこのアプリケーションについての詳細を何ら明らかにはしていない。現在PowerMeterは内部でベータテスト中で、電力会社ならびに独立した機器業者と協力関係を結ぶまで、その状態が続くものと思われる。

個人的にはGoogleのこの手のプロジェクトを非常に興味深く感じている。検索界の巨人であるGoogleは、完全にオフラインの世界にある各種データをオンライン化することに注力している。Google曰く、我々が現在使っている電力計算の仕組みは「1950年代風」だとのこと。寒い冬の時期、月末に電気料金明細を見て驚いてしまったことはないだろうか。情報化時代においては、この手の情報も事前に把握しておくべきだということだ。

Googleは強い影響力と各種リソースを所有しており、このような大規模プロジェクトに挑戦するにあたって独特な地位にいると言える。Googleならロビー活動、開発、協力業者の選定などを同時に行うことができる。それで我々は世界中の本をデジタル化したり、全国の道路のパノラマ画像を集めたりというプロジェクトの遂行にあたっては設立早々の小規模な会社ではなく、Googleに期待することになるのだ。小さな会社には融通が利くなどの利点はあるが、そういった会社が、利用可能なデータは何なのかを調査している間に(あるいは「ソーシャル」からのデータに基づいて試行錯誤するうちに)、Googleは信頼度の高いデータをインターネット上に移植することができる。

Googleの重大なミッションには、収集したデータを広く一般に利用させるというものがある。今回も個々の消費者から収集したデータに基づく利用トレンド他の統計情報を提供することになるのだろう。これこそがGoogleの狙いであると言って良い。消費者が支払う毎月の電気代を5-15%削減することを目的に、このような大規模事業が立案されるわけもないのだ。

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(翻訳:Maeda, H)