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携帯向けビジュアル・ツールのComeks、資金が尽きて買い手募集中

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ここしばらく私が受けた中でこれはまたいちばん変った売り込みだった。私自身はそれまで一度も聞いたことがなかったComeksというフィンランドのスタートアップが接触してきた。携帯に保存した写真をベースにマンガを作り、各種ソーシャル・メディアに簡単にアップできるよくできたアプリを紹介した上で、なんと「現在、買い手を探している」と言うのだ。

私は共同ファウンダーでCEOのArto Viitanenに話を聞いた。それによると、同社は2年前、インターネットや携帯のビジネス展望が現在よりはるかに良好だった頃にAccel Partnersから€400,000を調達したものの、とうとう資金を使い果たしてしまったという。このシード資金でComeksはComeks Shortsというビジュアル入りのSMSメッセージを、通常のSMSの料金で送信できるツールを開発している。

また、先週には、 このサービスにFun Photo Bloggerという新しいツールを追加した。これは愉快なマンガを制作するのに必要な機能一式(吹き出しやステッカーなど)を備えたツールだ。ユーザーは携帯端末内、あるいはウェブ上の自分の写真をベースにこのアプリ(J2ME、iPhone、Androidそれぞれの版が用意されている)でマンガを作ることができる。

私はComeksをiPhone(App Storeのリンク)でテストしてみたが、なかなか面白い。自分の写真ギャラリーからいろいろな写真を選び出してマンガにするのは楽しい。マンガ化された画像をFacebook、Twitter、Flickr、Tumblrなどのソーシャル・ネットワークに公開するのも簡単だ。つまり、Comeksは(無料の)ビジュアル・マイクロブログ・ツールの役が果たせる。さまざまなサンプルがCEOのViitanenの Tumblrブログにアップされている。

私の見るところ、Comeksは少し時流に先んじ過ぎていたのではないか。もし現在、このサービスがローンチしたのであれば、展開は違うものになっていたかもしれない。しかしそれを言えば、現在の経済状況ではベンチャーキャピタルからシード資金を得るのはほとんど不可能だっただろうとも思う。

Comeksは現在17万の登録ユーザーがいる。しかしViitanenは「活動中のユーザーはずっと少ない」と認めている。

同社では過去6ヶ月、他のプロジェクトで運営費を稼いできた。しかしまだComeksサービスを終了する考えはないという。

数千人のユーザーのためにサーバはまだ稼働させている。同社ではサービスを引き継ぎ、開発を再開してくれる買い手を探している。

どこからか命の泉が湧き出ることを期待しよう。

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(翻訳:Namekawa, U)