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MTVがビデオ埋め込みを禁止(更新済)

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NBC UniversalとNews Corporationの後ろ楯で2007年秋にHuluがスタートしたとき、それは旧来のテレビメディアがインターネットの配信パワーを実際に手にする予兆だった。数々の名番組が無料のストリーミングビデオで見られるようになっただけでなく、ユーザーがそれを自由にネット上に貼り付けることができる。全編であろうとビデオクリップであろうと。

それだけに、これも巨大メディア企業のViacomが、MTVネットワークのビデオ埋め込みを実質的に禁止してこの流れに水を差したのには少々がっかりさせられる。昨日(米国時間2/13)、MTVNデベロッパーサービスのスタッフがデベロッパー向けブログの記事で、MTVのAPI経由によるビデオ埋め込みが、3月初旬以降利用できなくなると発表した。

現在デベロッパーは、MTV、VH1、CMTおよびLogoのビデオを埋め込んだウェブサイトを作ることができる(例えばこれ。YouTubeのビデオも埋め込まれている)。しかし、近いうちにデベロッパーは、MTVビデオに関してはサムネイルとメタデータしか表示できなくなる。ユーザーがビデオ自体を見たいときは、リンクをたどってMTVNが所有して収益化しているウェブページまで行かなくてはならない。

これは、MTVNの高画質ビデオコンテンツを自動的に取り込むウェブサイトを作れなくなるというだけではない。MTVNの合法的な埋め込みビデオがどこでも見られなくなる。なぜなら、エンドユーザーは今でもビデオの埋め込みを許されていないからだ。)(訂正:実はエンドユーザーはプレーヤーから埋め込み用コードを持ってくることが可能で、これに変更があるという発表はない)。

MTVNがなぜ、このAPIで最も有用な部分を外すことにしたのか未だにわからないが、少なくともデベロッパーの何社かは間違いなく怒っていて、特にMTVNがAPIをデバッグするのを手伝った挙句に機能を制限られたのあってはなおさらだ。発表文を書き込んだスタッフにメールしてあるので、近々返事が来ることを期待しよう。

アップデート:MTVN広報担当のMark Jafarから以下の返信があった。

当社の全オンラインビデオは、今後もHuluと同じようにエンドユーザーが埋め込みすることが可能です。これにはMTV.com、VH1.com、ComedyCentral.comをはじめ全ウェブサービスのミュージックビデオ、ビデオクリップ、コンテンツ全編を含みます。

当社が取り止めるのは、ミュージックビデオAPIの完全オープンアクセスだけで、これは純粋に経済的な問題です。API経由のミュージックビデオのストリーミングには費用が発生します。これはレコード会社との契約によるもので、広告の有無を問いません。このため、ミュージックビデオAPIをデベロッパーが自由に利用できるようにすることは、当社にとって採算のとれない計画となります。しかし当社は、共同で収益化を目指すサードパーティーパブリッシャーに対してこのミュージックビデオAPIを提供することについては、喜んで検討させていただきます。革新と商売の適正なバランスを保つことが、当社が前進して新しいことを試すうえで重要だと考えております。

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(翻訳:Nob Takahashi)