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Cherninの抜けたNews Corpで、FIMはどうなるのか

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Peter Chernin、長年News Corpの社長兼COOを務めた同氏が、契約を巡る長期化した交渉を解決できずに、同社を 去ることになった。Cherninの昨年度の年俸は$28.8M(2880万ドル)で、これは[オーナーである]Rupert Murdochの手取り金額さえも$1.3M(1300万ドル)上回るものだ。Cherninは、Murdochの巨大メディア帝国構築と経営を過去20年間支え続けてきており、同氏の離脱によって会社の将来にさまざまな課題が持ち上がることは間違いない。

たとえば、Fox Interactive Media(FIM)はどうなるのか。Murdoch帝国のこの一角には、MySpace、Photobucket、IGN、ScoutというNews Corpの全ウェブビジネスが集められており、Cherninはその最大の支持者であり社内スポンサーでもあった。FIMを率いるPeter Levinshonは、Chernin一派と目されていた。CherninとMurdochは協力して仕事をしてはきたが、同時に正反対でもあり、二人の間にはつねに激しいライバル意識があった。News Corpの幹部たちはよく、自分がどちらのボスについているかを明らかにしていた。たとえばMySpaceのCEO Chris DeWolfeは、Murdoch派とみられている。

Cherninが去ることによって、誰もがFIMを見直し、何を目的とするかを見直す良い機会ができた。FIMの当初の目的は、 インターネットベンチャーのための社内M&Aファンドのようなものだった。しかし、今では各事業とも成長を果たした。FIMの収益と利益の大部分を占めているMySpaceを除き、FIMの目的が何であるか、はっきりしない。PhotobucketをMySpaceに組み込れるのは簡単だ。他にも、別の事業ユニットに統合するか、売却できる事業はある。FIMをこうした出費の嵩む子分とともに経営していくオーバーヘッドの削減にもなる。もちろん投資家たちは、FIM全体の数字に基づいてMySpaceの実績予測を取り下げなくて済むよう、別会社に分割することを望んでいるに違いない。

事態を複雑にしているのが、MySpaceのファウンダーであるDeWolfeとTom Andersonの雇用契約の更新が今年中に迫っていることだ(二人とも年間$15M(1500万ドル)稼いでいるといわれる)。果たしてDeWolfeは、News Corpの新しい地盤で制御範囲を広げたいと思うのか、それともこの重荷とも思われる事業から手を引こうとするのか。あるいは、FIMはこのままNews Corpの中で過去の遺物として残っていくのだろうか。

(写真提供:What Counts

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(翻訳:Nob Takahashi)