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Expensify、無料の経費レポートシステムで経費精算分野に殴り込み

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昨年のTC50におけるデモピットで第二位になったExpensifyによる経費記録および支払いシステムがパブリックベータとなった。昨年秋のレビュー記事執筆時点よりも機能が増え、より良いものとなっている。

前回のレビュー時と同様、Expensifyブランドのマスターカードである「電子決済カード」を利用することができる。これは既に所有しているクレジットカード(マスターカードでなくても良い)にリンクするようになっている。Expensifyのカードを使うと、使った額は直ちにリンクしているカードに課金されることとなる。これによって自分で利用しているカードにマイルも蓄積される。尚、Expensifyのカードは1週間で手元に届き、信用調査の必要もない。複数のカードを取得することも可能で(また、カード上部にあるブランク領域にカードの用途を記載しておくこともできる)、複数のクライアントに精算を依頼するコンサルタントなどに便利だろう。

また新たに、既存の企業カードないし個人カードを利用して、銀行サイトから自動的に購入金額をインポートすることもできるようになった。米国内で利用されているクレジットカードのうち90%について、インポート機能をサポートしている。またAmerican ExpressのBlue Cardを利用することもでき、こちらを利用することにするとExpensifyに紹介料が入る仕組みとなっている。

簡単なデモを貼っておく。

決済情報を登録すると、Expensifyは75ドル未満の出費内容を記載した「電子レシート」を作成し、75ドルを超えるものについてはメール、JPEGデータないしPDFファイルのレシートをインポートすることもできる(電子レシートはIRSの規約に則ったものとなっている)。Expensifyにはレシートの写真を撮影してサイトに直接アップロードすることのできるiPhone用アプリケーションも用意されている。電子レシートを使うと、レシートのごまかしができないので困る人もいるかもしれない。個々人の食事代が明記され、酒代が入っているのかどうかも筒抜けになる。多くの会社では会食の際にアルコールを摂ることを禁じており、また一人あたりの額に上限を設けている。

すべてのレシートの登録が終わると、ワンクリックで経費のカテゴリ(食事、交通費、等)毎に分類してレシートを添付して出費明細のグラフまでも添付した経費計算書をワンクリックで作成することができる。経費計算書にラベルを付けたり、コメントを書き込むこともできる。レポートの記載を終えればPDF形式のレポートが、管理者が承認ないし非承認を行うためのレポートへのリンクを付して担当者に直接電子メールで送られる。承認決済が下りれば、利用したクレジットカードないし決済口座に経費が振り込まれる。レポートの送り先を管理担当者でなく直接に支払担当者とすることもできる。

Expensifyのサービスは完全に無料で提供される。プライベート期間中は3%のトランザクション費用を徴収するとしていたが、これを撤廃した。新たなサービスを加え、プラットフォームを無料で提供することにより、ExpensifyはShoeboxedConcurといった月額費用を徴収している経費精算システムに対抗していく考えだ。

このサービスはフリーランスで働いている人や、僅かの費用ないし無料で精算システムを組み込んだり利用しようと考えている開発者ないし小規模事業者にとって理想的なものだろう。経費精算について細かなルールに基づいて社内システムを利用していることの多い大企業において、Expensifyの生成するレポートが認められるとは思えない。CEO兼共同設立者のDavid BarrettもExpensifyのターゲットは小規模ビジネスないし個人経営形態の企業であり、これらの業態に見合った精算用オプションを提供していくつもりだとしている。

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(翻訳:Maeda, H)