Google、閲覧履歴に基づくターゲティング広告を導入。利用者自身で「好み」の設定も可能

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Googleが本日(米国時間3/11)、利用者の行動に基づくターゲット広告面で大きな一歩を踏み出した。利用者がAdSenseのコンテクスト広告を掲載しているサイトを訪問した際に、利用者のブラウザにcookieを設置して閲覧傾向を探るというものだ。そして他のAdSense広告掲載サイト(商用サイトの多くが掲載している)を訪問した際に、閲覧者のニーズにあったターゲット広告を表示するわけだ。

Googleは利用者の訪問したページが何に関するものかはすでに把握しており、この情報に基づいて利用者の好みを600のサブカテゴリに分類する。技術系ブログの閲覧頻度が高いのなら、技術系の情報に興味を持っていると見なされるわけだ。Truliaを訪問すれば不動産マーケットに興味を持っているということになる。Googleは、表示されているページのコンテンツのみによるのではなく、その時に閲覧しているのがそれまでの「傾向」と全く無関係のページだったとしても、過去の「傾向」に応じたAdSense広告を表示することもできるわけだ。極端な例だが、ガジェットを扱うブログを訪問している際に、Truliaで検索した街に関する不動産広告が表示されることもあり得るわけだ。

尚、今回の変更ではGoogleが過去の閲覧動向をターゲティングに利用できるようになっただけではない。自分自身で表示される広告の傾向を管理できるようにもなった。つまりGoogleのAd Preferences Managerページで、Googleの分類で自分がどこに含まれているのかを確認することができる(ほとんどの人は現在のところ何も表示されないだろう。本システムはテスト的に登場したばかりで、徐々に拡充されていく途中段階にある)。そしてここが大事なポイントなのだが、このAd Preferences Managerページにて、自分の「好み」を削除したり追加することができるのだ。つまるところどのような広告を閲覧したいのか、ここで指定してくれと言っているわけだ。新たに導入されたターゲティングの仕組みを完全に排除する設定も行える。

ほとんどの人は広告に関する設定をわざわざいじることはしないだろうし、またそういうことができると気付かない人も多いだろう。しかしGoogleのこの仕組みはオンライン広告の世界に於ける重大な先例となりそうだ。広告ネットワーク側でのみでターゲティングを行うのではなく、利用者が望むならば利用者主導でターゲティングを行うべきだという考えが広まるかもしれない。

閲覧者の履歴に基づくターゲティングを行うのに、まだまだプログラムに手をいれなければならないことはGoogleもよく理解している。しかし数パーセントの人々についてでもアルゴリズムを最適化できれば、そこから得られる結果を同様の閲覧パターンを持つ人に適用することができる。Googleはターゲティングに関して非常に有益なデータを得つつ、利用者のプライバシー面への配慮を(これまで以上に)行い、かつ管理権限を個々人に与えていると主張することが可能になる。オンライン広告の世界では、ターゲティングの効率性こそ広告価値を高めることに繋がるのだ。

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(翻訳:Maeda, H)