Y Combinator、Sequoia Capitalのお墨付きを獲得

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シードステージを対象とするベンチャーファームのY Combinatorは、2005年夏以来これまでに118社ものスタートアップに投資を行ってきた。そのY Combinatorは、これまで設立者4人の出資のみで運営されていた。その4名とはPaul GrahamJessica LivingstonTrevor BlackwellおよびRobert Morrisだ。そしてこの度Y CombinatorはSequoia Capitalおよび有名エンジェル投資家より$2M(200万ドル)を資産として調達した。最も多額の投資を行ったのはSequoiaのパートナーであるGreg McAdooだ。

Sequoiaおよびエンジェル投資家(Ron ConwayPaul BuchheitおよびAydin Senkut)は直接には投資を行っていない。しかしY Combinatorの運営するスタートアップへの新たな投資主体に対して資金を投入している。つまりY Combinatorは自身の資本は増加させることなく、業務遂行のための活動資金を拡充したということだ。

これまでY Combinatorは年間40社程度の新規スタートアップに対して投資を行ってきた。投資は小規模で、6%程度の株式を取得する程度のものだった。また投資対象となったのは非常に初期段階の、たいていはアイデアステージにあるものだった。そのようなスタイルの中、Y Combinatorは一定の成功をおさめてきている。投資を行った企業で買収されたところも数多く存在する。名前を挙げればReddit(Condé Nastによる買収)Omnisio(YouTubeによる買収)Zenter(Googleによる買収)ClickPass(Synthasiteによる買収)Auctomatic(Communicateによる買収)などとなっている。

Y Combinatorが支援しているスタートアップの多くは好成績を収めている。一般公開されている起業にはReddit、Loopt、Scribd、Justin.TV、OMGPOP、Xobni、Disqus、Heroku、Dropbox、Posterous、Backtype、ClustrixおよびZumoDrive、そしてその他となっている。Sequioaは過去においてY Combinatorの支援する3社に対する投資を行ったことがある(Loopt、Clustrix、およびDropbox)。

200万ドルの新たな資金はY Combinatorにとっても有益なものとなろう。現在の年間40社への投資ペースを60に増やしたいとしている。しかし平均の投資額は1社あたり15,000ドル程度であり、今回の200万ドルだけで2年間ほどの投資を賄えることになる。

Y Combinatorによるスタートアップは、競争の激しい技術産業界にて非常に有利なスタートを切る立場に立っている。設立者は学校を出たばかり(ないし在学中)でありながら、数ヶ月分のプロジェクト遂行費用を手にすることとなる。またY Combinatorチームより助言を受けて改善策を練り、年に二回のデモ・デー(2008年春のデモ・デーはこちら)にて、有名エンジェル投資家やベンチャーキャピタリストの前でプレゼンを行うチャンスが与えられることもある。Y Combinatorの支援を受けたスタートアップは、かなりの割合でより大規模なベンチャーラウンドへと進み、真の企業として活躍を始めている。ひとつの事業で失敗した設立者の多くも再挑戦を行っている。

Y Combinatorは、Sequoiaおよびエンジェルからの投資によって、これまでのビジネスを変更することはないとしている(投資の件数は増やしたいとしている)。また、今後の投資にあたって、出資者に何ら特別の権利を与えるものでもなく、有望なスタートアップへの追加投資を担保するものでもないとしている。今回の資金調達は、Y Combinatorのビジネスが認められたということを意味するものだ。より多くの若き起業家たちが、投資を受ける機会を得たということになるわけだ。

Update:Y Combinatorによる本件ニュースリリースはこちら

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(翻訳:Maeda, H)