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大手出版社、文書共有サービスのScribdを利用し始める

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オンラインの文書共有サービスの ScribdはRandom House、Simon & Schuster、Workman Publishing Co.、Berrett-Koehler,、Thomas Nelson、Manning Publicationsなどを始めとする多数の大手出版社とパートナー契約を結んだことを発表した。これにより、出版社側では一部の書籍のコンテンツを無料でScribdにアップロードし、ユーザーが合法的に共有できるようにする。出版社は長編小説まるごとから一部の中身紹介までさまざまなコンテンツをScribdのライブラリーに加え始めた。

本のプロモーションのために中身の一部を公開するというのは別に目新しい手法ではない。AmazonとGoogleが何年も前からやっていることだ。またAmazonのKindleの場合、ユーザーは本の一部をサンプルとして無料でダウンロードできる。しかし、こうしたコンテンツはブログやサイトにエンベッドすることが許可されておらず、ウェブ上で共有することはできなかった。ScribdのiPaper Flashドキュメント・ビューワは、まさにこのエンベッドによる共有を目的としてデザインされている。そこで、今回の提携により、本の中身の一部をブログや、あるいは著者自身のサイトで公開することが簡単にできるようになった。

著者も、この試みにより、Scribd自体への膨大なトラフィック(月間訪問者が5千万にも上る)によって読者への露出機会が増えるので利益を受ける。また、単に数だけでなく、従来より幅広い層に読まれる機会が増える。たとえば、TessGerritsenの場合、従来主たる読者層は40代から50代の女性だったが、試みに“The Surgeon”という小説をアップロードしてみたところ、若い層を読者として獲得することに成功した。

実はScribdは、すでに数ヶ月前から、これらの版元の本の一部についてまるごと、あるいは一部をアップロードしてテストを行っていた。今回、関係者がこの事実を公けにしたということは、テスト結果に満足したせいだろう。提携に参加する出版社の数は今後さらに増えるものと思われる。この発表は、Scribdが海賊行為を助長しているという非難がいわれのないものであることを示唆する。大手出版社が著作権侵害に熱心な相手と提携するとはとうてい考えられない。

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(翻訳:Namekawa, U)