市場の三分の一を無視するマイクロソフトIE8

次の記事

普通の携帯のアプリ・サイトGetJarで、IMクライアントのeBuddy、1千万ダウンロードを記録

本日(米国時間3/19)Internet Explorer 8がリリースされた、利用者の求めていた各種の改善が行われており、主なものはタブの色づけ、「アクセラレーター」機能、検索およびサイト指定時の候補表示機能、ツールバーのお気に入り機能、WebSliceとよばれるブックマーク機能、さらにはローカルに痕跡を残さずウェブを閲覧することができるinPrivateモードなどがある(新機能については以前にも記事にしている)。速度的に競合のブラウザより速いようには見えないが、IE7をあらゆる面で改善している。

但し、スピードこそすべてでもある。高速化せずして他の機能をアピールすることなどできない。読み込みに非常に時間がかかるならWebSlice(ウェブページを切り取ってアップデート情報を常時表示する)は邪魔なものとなる。またInteret Explorerのシェアを見てみると、Firefox、Safari、Chrome、およびOperaなどといったより高速なライバルたちによってここ数年徐々にシェアを奪われつつある現状もある。IE8の速度がどれほどのものかについては第三者によるテスト結果を待ちたいと思う。しかし速度面でそれほどの改善がなされたようには思えない。

マイクロソフトのやり方はいつも同じようなものでもある。利用者の大多数に注目して、その他を無視するというやり方だ。IEから他の速いブラウザに乗り換えてしまっているのなら、IE8になったからとIEに戻ることはないだろう。マイクロソフトも戻ってくることを想定してはいない。また、かなり前にIEはMac版のサポートを停止しているが、IE8でもMac版はない。MacがPCに対する市場シェアを拡大しつつある現状でもMac版は用意されなかった。

Net AppsによるとIEは依然としてブラウザ市場にて67%のシェアを保持しているが、これは徐々に低下しつつある。Firefoxは22%のシェアを獲得したとしているし、Safariは8%、Chromeも1%を獲得している。また、それら新興ブラウザの魅力は速度面のみではない。今回IE8に実装された機能は、それら新興ブラウザの後追いであるものが多い。独自に追加した機能も、利用者を取り戻すほど魅力あるものではない。

マイクロソフトは他ブラウザに奪われている三分の一のシェアに気を配っているだろうか。この三分の一を看過するようなことを続ければ、すぐにもさらに多くのシェアを奪われることになっていくだろう。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)