無料音楽サイトの受難続く―SpiralFrogデッドプール入り

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音楽スタートアップは最近、受難が続いている。一部のサイトは訴訟に次ぐ訴訟に見舞われている。法的な脅迫、激しい競争に加えて、最近の不況によるネット広告費の減少で、閉鎖を余儀なくされるサイトも出てきた。最近この列に加わったのが、ベンチャーキャピタルが後援していたSpiralFrogだ。スタートしてから5年になるSpiralFrogだが、昨日、静かにデッドプール入りした。

情報源がCNETに語ったところによると、SpiralFrogは太平洋時間午後4時にダウンし、そのまま復帰していない。CNETではSpiralFrogにコメントを求めようとしたが誰もつかまらなかった(われわれも同様)。CNETの情報源によると、SprialFrogは昨年、ビジネス継続のために、担保付約束手形を差し入れてヘッジファンドから$9M(900万ドル)を借り入れていた。残念ながら、SpiralFrogの運営を継続しようというあらゆる努力も空しかったようだ。これでまたひとつ、広告による無料音楽ダウンロード・サービスが消えた。(最近、大学生向けの似たようなサービス、Ruckusがデッドプール入りしている)。

SpiralFrogは2006年(ローンチ後2年)、ベンチャーキャピタルと借り入れによって$12M(1200万ドル)もの資金を調達し、Universal Musicから全楽曲を無料でダウンロードする権利を取り付けた。1月後、EMIとも同様の契約を結ぶことに成功している。約1年後、SpiralFrogはプライベート・ベータテストへの招待を始めた。(なぜそんなに時間がかかったのだろう?) しかし、われわれはその時点ですでに、広告プラスDRMしばりのかかった音楽ダウンロードというビジネ戦略にいささか批判的だった。

SpiralFrogはサイト上での広告とサイトを通じた楽曲の販売のアフィリエイト料だけでビジネスを継続できるのか、私には疑問がある。

われわれの次の記事は2008年1月で、SpiralFrogは「順調にやっているらしい」と書いた。しかしその頃には市場は大きく変っており、戦わねばならぬライバルも、HypeMachine、RadioBlogClub、Deezer、InTune.fm、Mog、Last.fm、Imeemその他多数に上っていた。残念ながら、ユーザーの増加が追いつかず、SpiralFrogは資金繰りに行き詰まったようだ。

この件に関しては、CNETが記事の最後で投げかけた疑問をわれわれも繰り返さぜるをえない。 広告収入に頼る音楽配信ビジネスは危機に直面しているのだろうか?

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(翻訳:Namekawa, U)