Skype、とうとうSIP(セッション確立プロトコル)採用―エンタープライズ市場を狙う

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インターネット電話とチャット・サービスの大手で、eBay傘下のSkypeは、今日(米国時間3/23)、VoIPの世界標準であるSIP(セッション確立プロトコル)規格をサポートすることを発表した。これはきわめて大きな影響を与える可能性がある。Techmemeでも議論されているとおり、Skypeがリリースしたベータ・プログラムは、エンタープライズ・ユーザーを志向していることが明らかだ。これによってSkypeには新たな収入の道が大きく開けることになる。

Wall Steet Journalによると、新しいベータ版は、芸のない命名だが、Skype For SIP for Business usersと名付けられ、企業の社員が社内交換機(PBX)を通じて通常の電話機から国際・国内通話を行えるようにするもの。これによってSkypeを利用するのにコンピュータとヘッドセットを使う必要がなくなる。現在でも35%のSkypeユーザーはビジネス目的で利用しているとされる。新しいソフトで、企業がSIP規格をサポートするPBXを通じて外部からのSkype通話を受けて管理することができるようになる。これにより、企業はウェブサイトに「Skypeで発信」ボタンを設置して、顧客からの通話を受け付けるなどができる。

ベータテストのためまだ料金体系は発表されていないが、当面、標準料金が適用されている。つまり、一般固定電話あるいは携帯電話との通話は2.1セント/分、コンピュータ通話は無料ということになる。

ちなみに、Skypeは企業ユーザー向けにロゴや企業イメージを改革する―つまりもっと退屈なものにする―ことを考慮中だそうだ。また、どういう理由かわからないが、企業向けソルーションを提供するサイトに、Skype.bizというバカげたドメイン名を使っている。

Skypeのこの動きは、親会社のeBayが、Skypeの収支がもう少し改善されたら売却しようとチャンスを狙っていることに関連していると見る向きが業界では多い。企業ユーザーからの収入を増やすことによって売値をつり上げようとする努力だろうというわけだ。Skypeには、昨年、$550M(5億5千万ドル)の収入があった。

読者はSkypeのこの動きをどう見るだろうか? eBayのSkype売却の計画については?

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(翻訳:Namekawa, U)