Sendmehome
Akoha

物がしゃべれたら"SendMeHome"–うちへ送って–と言うね

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著書Shaping Thingsの中でBruce Sterlingが、あらゆる物にタグが付き、常時追尾され、その物自身に関する説明が付いているという未来を想像している。彼はそういう物のことを”spime(s)”と呼んでいる。何年も前に読んだ本だが、SendMeHomeを訪ねたときには、その本のことを真っ先に思い出した。

このサイトはたいへん奇妙だが、たいへんすばらしい。ユーザは物にユニークな(他と重複しない)コード(符号)を付けて登録する。コードは小さなステッカーに印刷されるので、それをその物に貼り付ける。物は、そのユーザの財布でもiPhoneでも愛用のフライパンでもなんでもいい。こういうことをする表面上の目的は、その物をなくしたときに、それを見つけた人がSendMeHomeから知らせてくれる。ステッカーに印刷されているコードを入力すると、その符号に関連して所有者が書いた情報(その物や持ち主に関する情報…人が見ることを最初から意識)を、誰もが読むことができる。そして、所有者に匿名でコンタクトしてくる。SendMeHomeのこのサービスは無料だが、ステッカーは一束3ドル99セントだ。サイトは、その物の実際の返還過程にはいっさい関与しない。

このような遺失物機能は、このサービスを使う唯一の実用的な理由だ。でも、好きな物にステッカーを貼ってこのサイトに登録すると、それ以降、全然実用性のないことがいろいろできるようになる。その物に関するお話を書いて、あちこちにばらまく。あるいはその物に何かの任務(ミッション)を持たせる。…こうして、その物はだんだんspimeになっていく。これらのspimesは“つねに何かのストーリーと結びついていて…..いわば文書化の過程の主人公たちだ”とSterlingは書いている

SendMeHomeでユーザたちは、非常に原初的なspimeを作れる。SendMeHomeのステッカーにコードを入力したユーザは、その物のストーリーをブログのような形で加えることができ、それにGoogle MapsやYouTubeのビデオ、アップロードした写真などを付けられる。たとえばこれはある使い捨てカメラのストーリーで、ロサンゼルス市内のベンチの上に置き忘れてあったが、通りすがりの人たちへのメッセージとして、このカメラで写真を撮ってくださいと書かれている(実際に何人かの人が写真を撮った)。もう一つの例はベーコン用のフライパンだが。メッセージには、お好きなベーコン料理を作って、その記念写真を撮り、説明文を書き、それをベーコン好きの誰かに渡しなさいと書かれている。こうして、どの物もストーリーを持ち、SendMeHomeがそれを解き明かす。

ソーシャルなゲームAkohaの感じもある。とくにバーコードが印刷されているカードと、現実世界で設定する、遊び心満点の任務(ミッション)がそう思わせる。実際にこのSendMeHomeのサイトはFacebookアプリケーションもあるし、Facebook ConnectでFacebookに統合化しているから、もっと大々的にソーシャルになるべきだ。できたてのFacebookアプリの宣伝も兼ねてこのサイトは、Facebook上でもっとも多くのフォロワーが付いたSendMeHomeのストーリーの作者に1000ドル相当の賞品を贈る。締め切りは5月4日だ。

同社は、ファウンダのAndrew LeeとJames Tamplinからの5万ドルのブートストラップで立ち上がった。

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(翻訳:hiwa)