Google Health

薬局チェーンのCVS、Google Healthと処方履歴提供で提携

次の記事

Google、インド総選挙の投票普及を支援

ゆっくりだが着実に、オンラインヘルスケア管理システム統一への取り組みが進められている。Googleは、新たにCVSと提携関係を結んだことを発表した。CVSは米国の大手薬局チェーンで、今後同社の顧客は処方箋の全履歴をGoogle Healthにインポートできるようになる。CVSの提携は、すでにこの機能を実施済みのLongs Drugs、Walgreensなどの大手薬局に続くもので、これで全体では1億人以上のアメリカ人が、医療記録をGoogle Healthにインポートできることになった。Google Healthは昨年5月に開業した。

これは一見大したことではないようにみえるかもしれないが、患者の過去、現在の服薬記録をすぐに見られることは、ほぼ誰もが最低1種類は処方薬を服用している時代にとって、実際きわめて重要だ。全国展開の薬局であれば、同社の他店舗で処方された薬剤を調べることもできるのが普通だが、他チェーンのシステムを検索することはできないため、患者の自己申告に頼らざるを得ない。

残念ながら多くの人は以前の薬も今の薬も覚えるのは苦手で、ジェネリック薬品となればなおさらだ。このため、非常に危険な薬物併用が起きることがある(Googleのブログによると、年間150万人のアメリカ人が危険な薬物相互作用の被害にあっているという)。処方記録を一ヵ所に集約(利用者はこれを医者や家族と共有できる)することによって、Google Healthはこうした有害薬物相互作用の削減に寄与することがてきる。

処方記録の集中ハブが真に有効であるためには、処方記録の大半ではなく「全部」をインポートできる必要があるのはもちろんだ。しかしGoogle Healthは、Wal-Mart、Targetといった全国チェーンを含め、未だに主要グループをいくつか逃がしている。Googleは、現在こうした会社と交渉中であるかどうかコメントを避けたが、できるだけ多くのチェーンを取り込もうとしているだろうと私は思う。

Google Healthは、Googleの他のサービスに比べてあまり注目を集めていないようだが、今後数年のうちに、同社の最重要資産の仲間入りをするだろうと私は予想している。米国のヘルスケアシステムでは、過去の治療記録や処方箋、検査結果等の重要データへのアクセスが非常に厄介であり、医療保険会社や薬局が提供する情報ハブも、恐ろしくわかりにくく、かつ集約されていない。中央集権型システムにはプライバシー問題がついて回る(Googleがhealth製品のベータラベルを外さないのは、間違いなく不安を感じさせるし、同社の過去のセキュリティー問題もある)。しかし、得られる利益はリスクを大きく上回るに違いない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)