Warner、MySpace Musicとのストリーミング配信契約に大いに不満

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スタート以来6か月経ったMySpace Musicだが、ひとつだけ確かなのは、レコードレーベルに巨額のキャッシュを支払っていることだ。MySpaceの約7500万のアメリカのユーザーは毎月文字通り数十億曲を再生している。MySpaceはその1回ごとに何がしか支払をしなければならない。

オンデマンド・ストリーミングに対してレーベルが要求する標準的な使用料は1曲1回あたり0.5セント程度だが、レーベルごと、相手ごとにそれぞれ別々の交渉によって決まるので一概には言えない。ジャーナリストはMySpaceとレーベルの契約の内容を探り出そうと大いに努力を続けてきた。なんといってもこの契約で動く金は巨額のはずだからだ。MySpaceは競争上の地位に大いに影響を与えるものとしてこの情報を断固として秘密にしてきた。それに加えて、MySpaceがかくも秘密主義なのには別の理由もあるらしい。4大レーベルと交わした契約の内容がそれぞれ大幅に違うようなのだ。特に4大レーベルで最小のWarner Musicとの契約にはストリーミング単価の条項がまったく入っていないらしい。

われわれのWarner内部の情報源はMySpaceとの契約でこの点が大いに不満だとしている。Warner/MySpaceの契約には曲単価の条項が入っておらず、曲の再生に伴って表示される広告から収入の分配しか規定されていないという。しかしこの広告収入は双方が期待していたほどのパフォーマンスを示していない。提供している楽曲のおどろくべき再生回数に加えて、他のライバル各社がストリーミング1曲1回あたりで収入を得ていることを知って、Warnerは頭から湯気を立てて怒っているらしい。

もっともWarnerはまったく同情はされていない。しかし、Warnerは「契約更新の時期が来たら絶対に新しい条件を出すか、そうでなければ契約を打ち切る」と誰かれかまわず吹聴している。しかし、Warnerが受け取る金額が思ったほどでなかったからといってその分MySpace Musicが儲けているわけではない。要するにMySpace Musiceのエコシステム全体がうまくいっていないのだ。もしMySpaceが著作権料の支払いで毎年数千万ドル以上の損失を出し続けるようであれば、 おそかれ早かれ、プロジェクトを中止する外ないだろう。

すでにMySpace Musicでは、プレイリストから再生する場合、4曲ごとにユーザーに確認を求めるなど、ストリーミングの総量とそれに伴うコストを削減するための手を打っている。このことは、ユーザー体験を第一に優先する音楽サービスのビジネスモデルにチャンスを与えることになるかもしれない。たとえばLaLaとか、あるいはMOG music serviceなども、まだ夢想的段階だが、あるいは有望かもしれない。

MySpace Musicはこの記事への論評を拒んだ。

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(翻訳:Namekawa, U)