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Skypeの新しいビジネスモデル―ウェブ上の電話番号を有料広告化

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eBayが売却か来年株式を公開するかしてSkypeを厄介払いしようとする一方で、Skype自身は全世界の4億500万のユーザーを利用してもっと金を儲ける方法を模索している。Skypeはすでに国際通話の8%を占めるまでに成長しており、SkypeOutを利用して一般電話に発信する割合も次第に増加している。昨年のSkypeの売上は$551M(5億5100万ドル)だったが、同社ではなんとかこれを2011年までに$1B(10億ドル)に伸ばしたいと考えている。そのためにはローカル通話に目を向ける必要がある。

事実、Skypeはヨーロッパとニュージーランドでイェローページ・ビジネスの実験を開始している。これはウェブ上の企業の電話番号を無料通話にするというものだ。Kelsey GroupのBolandが次のようにコンセプトを説明する

まずSkypeは無料または格安の通話をするために世界で4億500万の登録ユーザーによって利用されている。ではこの巨大なユーザーベースを利用して地域のビジネスの電話番号を探して通話するために役立てることができるのではないか、というのがそのアイディアだ。すでに実施されているSkypeFind(われわれの記事)も基本的に同じアイディアだが、Skypeは今回さらに一歩を進めた。

ローカル・ビジネスに対する検索の大部分が行われれているウェブ上にサービスの範囲が広げられた。ローカル検索でヒットした会社の電話番号をクリックすると直接Skype通話が開始されるようになっている。

SkypeFindというのはSkypeクライアントに付加された地域ビジネスの電話帳機能だが、利用度はあまり高くない。しかし、最新のSkype 4.0クライアント用のブラウザ・プラグインにはウェブの検索結果あるいはサイトのページに表示されるあらゆる電番号をクリックすればSkypeに発信できるようリンク化する機能がある。通話料金は通常のSkypeOutと同じだ。

そこでSkypeが考えているのは、このクリック可能な電話番号を無料で消費者に提供することだ。その料金は、イェローページ・サービスが通話時間を一括してSkypeから買い上げ、それを企業に対してイェローページへの掲載料金に含めて請求するか、あるいは実際に行われた通話に基づいて、従量制で請求することになる。料金はビジネスの種類に基づいて決定されることになるだろう。弁護士や配管工事店は問い合わせの電話1件ごとに料金を支払う可能性が高い。他の種類のビジネスでは、Skypeの機能は顧客のつなぎ止め戦略の一貫として用いられるだろう。

クリックすると無料通話ができるというタイプの広告は以前にもあったが、今回のSkypeの試みは実際に電話番号をクリック可能にするものだ。ローカル・ビジネスを検索して、表示された電話番号をクリックすると直接Skype通話ができる。通話料金はイェローページ・サービスなりその相手の会社なりが負担する。$32B(320億ドル)といわれるイェローページ市場は現在急速にウェブに重心を移しつつあり、Skypeはウェブ上に表示されるあらゆる電話番号をクリック可能にする能力がある。

イェローページ・サービスは自分たちのサービスに登録しているビジネスの電話番号への通話料金だけを負担するだろうから、Skype側では表示された電話番号が無料かどうか区別して表示する機能が必要になる。またこの機能をローカル通話だけに限定する必要はないだろう。長距離通話、国際通話のためにSkypeを使うユーザーがますます増えているのだから、企業への通話を収益化するのは$1B(10億ドル)の売上達成にとって重要なものとなるはずだ。

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(翻訳:Namekawa, U)