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Spot Runnerの奇談は続く: 今度はファウンダたちが株価操作詐欺で訴えられる

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テレビ広告のスタートアップSpot Runnerから、黒い煙が上がっている。怒れる投資家たちのうちの一社である大手広告代理店WPPの訴状によれば、Spot Runnerは”投資家たちによる資金のほとんど全額といえる約$20M(2000万ドル)を使い尽くし、さらに毎年$35-$45M(3500-4500万ドル)の損失を発生させた”。同社は2006年以来$100M(1億ドル)を調達し、社員数は一時500名にも達したが、その後一連レイオフによってその相当数を失った。

訴状によれば同社は2008会計年度に、$9M(900万ドル)の売上に対して$45M(4500万ドル)の損失を生じた。そして2007会計年度には、$5M(500万ドル)の売上に対して$35M(3500万ドル)の損失を生じた。

そして訴えの核は: Spot Runnerが損失を出し続けている間(かん)、ファウンダたちと初期の投資家2社(Index VenturesとBattery Ventures)は$54M(5400万ドル)相当の株式を売却した。CEOでファウンダのNick Groufが売却益の大半を手にし、2006年2-3月と2008年3月における計5回の取引で$26.7M(2670万ドル)を取得した。BatteryとIndexはそれぞれ$11.7M(1170万ドル)相当の株を売った(それは2社の投資額各$6M(600万ドル)のほぼ倍額である)。協同ファウンダのDavid Waxmanはわずかに$3.6M(360万ドル)、Bob Pittmanは$365,000(36万5000ドル)の売却益を得て社を去った。この告訴の中心的な申し立ては、こうである:

彼らはSpot Runnerをベンチャーとして成功に導くことをせず、“マッチポンプ(pump and dump)方式”の株価操作詐欺で後世に名を残すことになった。彼らは同社を投資家たちに積極的に売り込み(WPPがすでに投資していることを宣伝材料として使い)、そして新たな投資家たちに彼らが持つ売出し株を日に日に高騰していく高値で売りさばいた。

WPPは、彼らはこれを”内密に”、他の投資家たちに公開することなく行った、と申し立てている。Spot Runnerの最大の投資家の一つとしてWPPは、総額$11.8M(1180万ドル)を同社に投資している。しかし、WPPを気の毒と思うことはできない。要するにWPPは訴状において、自分も株を後から来た馬鹿たちに売れるべきだったと主張している。売出し株を売ることを知らされてなかった、最後の最後まで仲間外れだった、と訴えているのだ。WPPが彼らに文句を言ったあと、90万ドル相当の株を売ることをやっと許されたが、それまでに被告たちは$17.8M(1780万ドル)を手にしていた。

訴状で明らかでないのは、$54M(5400万ドル)の内訳(調達資金と株の非公開売却)だ。Spot Runnerは詳細を明らかにせず、ただ、“申し立てには不正確な点が数多くある”と言っているだけだ。

多くのスタートアップにとってIPOの機会は狭き門になっているから、株の非公開売却が、とくにファウンダたちにとって、ますます魅力的になっている。しかしそれは、会社がうまくいっているなら、何も問題はない。誰もがリッチになれるのなら、ファウンダがちょっと自分にだけ有利なことをしても文句を言われない。しかし会社が傾きかけると、投資家たちは文句を言い始め、訴訟という名の鳥が飛び始める。

しかし訴訟のメリットが何であれ、最大の投資家の1人が市場ではなく法廷に頼って投資の一部を回収しようとするのは、良い兆候ではない。WPPの賠償請求額は$13.2M(1320万ドル)だ。しかも、怒っているのはWPP一社だけではない。元社員と現社員たちも、自分たちが食い物にされたと感じている(この前のレイオフの記事にはコメントが135も集まり、記事のコメント欄が、社員たちが怒りをぶちまけるための非公式の掲示板みたいになってしまった)。彼らには、持ち株を売る機会がまったくなかったのだ。

申し立ての全文を以下に埋め込んだ。提供はPaidContentだ。

WPP Sues Spot Runner WPP Sues Spot Runner ContentNext Ad agency WPP sues TV ad firm Spot Runner in U.S. District Court. Filed April 9.

[原文へ]

(翻訳:hiwa)