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Facebook、大型サイトで初めてOpenIDを本格受け入れ

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どうやら今日は、Facebookが開発者コミュニティーを歓迎する日のようだ。行動ストリームをサードパーティーデベロッパーに公開するというニュースに続き、OpenIDに関する発表もあるらしいという話が伝わってきた。そして重要なのはその発表が、Facebookが「Relying Party」と呼ばれるものになることについてであること。これは、OpenIDに参加(Yahoo、Google、AOL、MySpaceらはすべてOpenID発行者で、Microsoftはベータ中)しているどのサービスでも、それぞれの認証情報を使ってFacebookアカウントを作成しログインできるという意味だ。

少しおさらいしておこう。OpenIDとは、分散型統一ログインのための解決法の一つで、同じログイン認証情報を使って、いろいろなサービスに登録することができる。企業やウェブサイトが、このOpenIDの枠組みに参加する方法には二通りある。「issuing party」(発行サイト)と「relying party」(受け入れサイト)だ。受け入れサイトでは、ユーザーが発行サイトの認証情報を使ってログインすることができる。もちろん両方の役割を果たすサイトもある。実際、両方をやらなければ混乱を来たし、ユーザーエクスペリエンスとして優れているとはいえない。

現在、大物どころはすべて発行サイトになっていて、ユーザーはそこの認証情報を使ってインターネットのいたるところでログインできる。しかし、どこも他のIDは受け入れていないので、使いたいユーザーはそこで新しい認証情報を作らなくてはならない。自分の懐は痛めずもらう一方というわけだ。AOL MapquestとGoogleのBloggerの2つは例外だが、概して大物は発行する側で受け入れ側にはなっていない。このことから、過去にわれわれは彼らに対して、OpenIDを食い物にしてコミュニティーに何の貢献もしていないと非難した。われわれのインターネットの巨大企業はOpenIDを宣伝に利用しているだけ?という記事を参照されたい。

FacebookはOpenIDでは予想のつかない存在だった。いずれは採用するつもりであるとは言っていたが、同社のFacebook Connectが状況を混乱させた。Facebook Connectを使ってサードパーティーサイトにログインできるようにした段階で、Facebookは、OpenIDと直接競合することになった。

それが今変わろうとしている。近いうちにユーザーは、例えばMySpaceの認証情報を使ってFacebookにログインするができる。私はこの考えを気に入っている。

しかし、他の大物プレーヤーたちが同じ道を歩むまでには、まだしばらく時間がかかりそうだ。Facebookには実際、ユーザーIDという概念がない。ログインにはユーザーのメールアドレスが使われていて、そのアドレスはどこのサービスのものでもよいので、Facebookはあまり犠牲を払うことがない。ユーザー名の代りに、Facebookメンバーには意味のないユーザーID番号が振られている(ただし、見栄張りページも実験している)。

これはYahooやGoogleと比べてみると、どちらも専用のログインシステムを持っており、一つの固定アカウント名を複数のサービスにわたって使用できる。ユーザーは各サービスの間をスムーズに行き来できるというメリットがあり、YahooとGoogleにとっては、ユーザーを自社の製品群の中に留めておくことができる。そう簡単にこれを手放すことは考えにくい。

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(翻訳:Nob Takahashi)