Portfolio誌、廃刊。1億ドルの投資も実らず

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Conde Nastは高級ビジネス誌のPortfolioの廃刊を決定した。創刊2年目での廃刊となる。Conde Nastは2007年にFortuneForbes、およびBusiness Weekに対抗しようと出版事業に1億ドルを投資してたくさんの人を雇用した。ウォール街やヘッジファンドの内情を他業界に伝えることを使命としてきたが、Wall Streetが崩壊してしまい、誰もそのような記事を読みたいとは思わなくなってしまった。第一四半期には広告出稿数も26%下落し、これも事態の悪化を招いた。

Portfolioは自らを1930年代のFortune誌に模して考え、多くの写真と長文記事を掲載していた。しかしビジネスのスピードが余暇的なものや豪華さから離れた現代、このスタイルは通用しなかった。また月刊誌というスタイルも、ウェブ上でビジネスニュースを直ちに入手することができる現代にあっては通用しないものだった(日刊の新聞も危うくなっている)。ウェブのコンテンツよりも印刷媒体に拘るPortfolioの姿勢も幕引きを近くしてしまうこととなった。現在のような状況の中、雑誌の刊行を志すならまずウェブのことを考えるべきだろう。雑誌出版社はまだこのような単純な事実に気付いていないようだ。

尚、運営者の手腕についてはいつも云々されることだ。編集者のJoanne Lippmanはスタッフとの距離を置きすぎ、あまりに独自路線を進みすぎたようだ。Portfolioで働いていた人を知っているが、職場秩序のなさをいつも耳にしていた。もちろんそのような状況はスタートアップ企業にはありがちのことだとはいえる。たとえ1億ドルの資金を調達しているにしてもスタートアップではあったわけだ。

読者の中にPortfolioを読んでいた方はいらっしゃるだろうか。あるいは雑誌すら読まない方が多いのかもしれない。いずれにせよPortfolioはデッドプール入りとなった。

(情報開示:私は大昔、Fortuneで仕事をしていたことがある)

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(翻訳:Maeda, H)