再生1億回クラブ:アマチュアはまだお呼びでない

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今朝起きてTechmemeを立ち上げ、テク業界で何が起きているのかをチェックすると、トップニュースはVisible Measuresというオンラインビデオ追跡会社によるこのブログ記事で、同社調査による最も多く視聴されたバイラルビデオ歴代ベスト18のリストが載っていた。

このビデオ測定ベンチャーが、現在追跡している150以上のビデオ共有サイトでの合計再生回数をみているだけではなく、ブログやソーシャルネットワークなど、他のオンラインサイトでのビデオ視聴回数も考慮している点は重要だ(この測定方法を同社ではTrue Reachと呼んでいる)。

バイラルに流行したビデオの全リストをここに載せるような退屈なまねはしないので、誰がどこに入っているかはVisible Measuresのブログ記事を見てほしいのだが、全体的傾向についてはみなさんに伝えたいこと議論したいことがある。

ランキングをまとめるにあたって同社が下した結論は以下のとおり。

ご覧のとおり、ランキングには新旧とりまぜ、ミュージックビデオから映画の予告編、ユーザー作成のスポットビデオやテレビ番組のクリップまで雑多な作品が入っている。すべてに共通するのは膨大な数の視聴者がいることだ。

私にはそこまで雑多だとは思えない。リストをさらに分類してみると、ミュージックビデオが8本、映画予告が4本、テレビ番組のクリップが2本、それにユーザー生成クリップが4本だ。つまり、Visible Measuresが1億回以上再生されたとするオンラインビデオ18作品のうち、14本はプロの作品で、それもテレビ放映用に作られたものであって、決してオンラインビデオ共有サイト向けに作られたわけではない。

しかも、「ユーザー作成」に分類された4本をよくみてみると、うち2本は実際にはプロのアーティストによるパフォーマンスをYouTubeの常連ユーザーが録画したりアップロードしたものだ(“Jeff Dunham: Achmed the Dead Terrorist”および“The Evolution of Dance”)。別の1本(“Lezberado: Revenge Fantasies”)は、ある女性がプロの作ったテレビ番組(The L Word)〈について語っている〉ものであり、実際Visible Measuresがリンクしている先はYouTubeのShowtime公式チャンネルで、ここは2004年から2009の間にThe L Wordが放映されたテレビ局だ。

つまり、本当にうるさいことを言えば、〈本当の意味の〉ユーザー生成ビデオで1億回以上再生されたのは、“Charlie bit my finger – again!”、この今までに見たこともないほど面白くてかわいらしい子ども二人が登場する作品だけだ。

もちろんこれは不思議なことではない。主流メディアには主流と言われるだけの理由がある。有名人が有名人であるのには(まあ、大ていは)理由があり、人気アーティストやテレビ番組や映画の人気にも(まあ、大ていは)理由があるのと同じことだ。YouTubeが(あるいは、他の本来アマチュアがビデオを共有することを目的として作られたサイトが)、プロ制作によるミュージックビデオや映画予告や人気テレビ番組のクリップや解説が膨大に広がっていくことによく使われていて、ワンちゃんがスケートボードに乗ったりする類のビデオよりもずっと多いということは知っておいた方がいい。

これは、ユーザー作成(アマチュア)コンテンツに全く価値がないと言うことではないし(常に少なくとも1人にとっては価値がある)、プロ制作のコンテンツと比較すべきものでもないが、このランキングを見ていると、われわれが気が向いてメディアを使うとき、実はほとんどの場合に後者を切望しているのではなかろうか、と考えてしまう。

どう思われるだろうか。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)