Stimulist

Roger McNameeの出資したStimulistは、オバマ・ジェネレーションのためのニュースサイト

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MSNBCのアンカーを務めるCarlos Watsonは、昨年の大統領選の選挙運動期間およびそれに続くオバマ大統領の選出という現象の中で、新世代のメディア消費者が登場してきたと語っていた。Watsonが「Changeジェネレーション」と呼ぶ(どこから命名したかは明白だと思う)この世代は、十分な教育を受け、世界中の出来事に敏感な関心を持ち、また20年前に登場したヤッピーと違ってNew York TimesやCNNとの付き合いは薄い。この世代はポップカルチャーやアクティビズム、視点の多様性、そしてもちろん変革(change)について鋭敏な感性を持つ。このような状況を受けて、Watsonは先週、The Stimulistというニュースおよびオピニオンサイトを構築した。これは上に述べた「Changeジェネレーション」を対象とするもので、サイトの構築にあたってはElevation PartnerのRoger McNameeという名高い投資家から主要な資金を得ている。このMcNameeとは、最近Forbes Mediaの取締役を辞した人物だ。

Stimulistは従来のニュースサイトやブログとは体裁の全く異なるもので、一日あたりの記事を6本に絞って掲載している。オバマ大統領がスタッフからブリーフィングを受けることをイメージして、このWatsonのサイトでは「The Daily Six:Six Things You Should Know Today」(本日の6本:今日知っておくべき6つのニュース)を掲載している。

掲載されるのは以下ようなテーマに分類される。News We Likeは、ニュースのホットトピックを扱う。Kind of a Big Dealでは人気上昇中のスターを扱う(Facebook COOのSheryl Sandbergも登場した)。Idea To Considerは会話のネタになるようなアイデアを扱う(昨日は「マリファナは合法化すべきだろうか」というテーマだった)。Good Sh*tではリフレッシュのための場所などを紹介する。Flashbackでは、現在のイベントに別の側面から光を当てる歴史的な秘話を紹介する(今週、「驚きをもって迎えられた五人の判事任命」という記事が掲載されていた)。またThe C NoteではWatson自身の考えや意見が開陳される。

Watson曰く、記事は全てオリジナルだが、他ニュースソースで元になった記事へのリンクも掲載されている。Stimulistのサイトには限られた記事しか掲載されていないが、シンプルで読みやすく、サイト内で迷ってしまうことなど考えられないことが利用者に好評を博しているとのことだ。Stimulistは仕事中のコーヒーないしランチ休憩時に読まれることを想定している。Watson曰く、「Changeジェネレーション」に受け入れられるシンプルさという観点からデザインなど美的側面についても熟慮したサイトだとのことだ。

Stimulistの競合となるのはHuffington Postや、日々文化および一般ニュースをマッシュアップして伝えるTina BrownのThe Daily Beastだ。しかし双方共に他のサイトのニュースを収集して表示するサイトであり、Stimulistのように記事数を限定しているわけでもない。Watsonは少ない方が良いということもあり得るのだと語っている。サイトはまだ発展途上といったところだが、既に6人のスタッフを抱えているとのことだ(1日に6本の記事しか掲載しないにしては大所帯に思える)。

Watsonはサイトの読者を20代から40代を中心とするChangeジェネレーションに想定していて、その世代向けにコンテンツを調整している。しかし先週には80歳の男性からメールがきて、25歳の人と同様にChangeジェネレーションに属する自分を意識していると書かれていたそうだ。つまり対象年齢は物理的なものというより精神的なものなのだろう。ただ、オバマ支持かどうかは問われるのかもしれない。

WatsonはStimulistが対象世代(物理的なものではない)にとって最初の、かつ好きなニュースサイトとして認知されることを願っている。しかしこのサイトは気まぐれな読者に対して提供される日刊のデジタルマガジン風のものと変わらないようにも見える。ちょっと寄ってみて、最近の話題についての記事を眺め、少し賢くなったような気分を味わうには良いサイトだろう。しかしこれがサービスを提供していくのに十分な読者を集め、日々見に来てもらえるかどうかということは別問題だ。経験から言わせてもらえば、オンラインニュースサイトのトラフィックは、日々投稿される記事の数に比例する傾向がある。すべての読者が全部の話に興味を持っているわけではないので、それは当然のことだろう。読む記事の選択肢が用意されていれば、より多くの読者が集まることになる。Watsonの考えでは、そのような傾向に抵抗し得るということなのだろう。

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(翻訳:Maeda, H)