Fotolia、無料素材写真を提供するPhotoXpressのサービスを開始

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安価な素材写真や動画を提供しているFotoliaが、個人利用ないし商用利用を問わずにウェブや広告、その他エディトリアルで利用することのできる無料の高品質イメージを提供するPhotoXpressのサービスを開始する。

PhotoXpress North AmericaのプレジデントであるPatrick Lor曰く、サイトには35万以上の写真やイラストがあり、将来的には100万件のデータを無料で提供したいとのこと。LorはFotolia North Americaのプレジデントとしての肩書きも持っている。Lorはまた、ライバルでGettyの所有するiStockPhotoの共同設立者でもあった(LorはGettyが5000万ドルでiStockPhotoを買収してすぐに同社を辞した)。

Lor曰く、PhotoXpressはFotoliaとは独立したサービスとして運営していくとのこと。但し、両者が協力関係にあるのは間違いない。PhotoXpressのメンバーは日々無料で10枚のイメージデータを利用することができる。データは世界中のイラストレーターや写真家から集められ、22以上のカテゴリに分類される。内容は世界中の風景やプロの撮影した人物写真、建築物、背景データなどとなっている。利用にあたっては適切な属性表示のみが求められる。広告会社などで日々10枚以上の画像を利用する場合にはFotoliaを利用することとなる。つまりこの面ではPhotoXpressはFotoliaの入門版という位置づけだとも言える。また、PhotoXpressは、プロカメラマンが広大なウェブに自分の作品を無料で提供することのできる場としての意味もある。ただしこの場合はウェブ上の消費者に著作権意識の啓蒙もしていかなくてはならないかもしれない。PhotoXpressは制作者と利用者の2つの世界を繋ごうとするもので、競合の出てくる前からFotoliaで目指していたことでもある。

サービス展開にあたって最も困難な点は写真家たちに素材写真を無償で提供してもらうことだとLorは述べている。PhotoXpressの収益構造については未だ検討中の段階だ。一般的には外部の広告を掲載することだが、広告を掲載すべきか否かについてLorはまだ決断を下していない。同社サービスの競合として真っ先に浮かぶのはハンガリーのStock.xchangeだろう。こちらにもGetty Imagesが資本参加している。Stock.xchangeには現時点で40万を超えるデータが収録されている。

TechCrunchの記事では、しばしばCreative CommonsライセンスでFlickrに公開されている写真を利用させてもらっている。選択肢も多く、無料で利用することができる。この選択肢に、無料で高品質の写真やイラストを利用できるPhotoXpressが加わることは、ブログ運営者にとっても朗報となる。ビジネスのやり方としても正しいものだと言えるだろう。すなわち一定の範囲内(ほとんどの利用者がこの範囲におさまる。結果的に利用者も素材を市場に広める助けをすることとなる)では無料で利用することができる。その範囲を超えて利用したいと考えるならば、それに見合う適切な料金を支払えば良いわけだ。

(Photo courtesy PhotoXpress).

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(翻訳:Maeda, H)