ストックフォト界の動きが加速。低額素材写真を提供するFotolia、TA Associatesより$50Mないし$100Mを調達

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小額で素材写真を提供しているFotoliaが、2005年の設立以来、初めて外部資金の調達を行った。金額もかなりのものに上るらしい。Fotolia自身による発表はないが、本件について非常に詳しい情報筋によれば、プライベートエクイティファームのTA Associatesが、Fotoliaに$50M(5000万ドル)ないし$100M(1億ドル)を出資したとのことだ。ライバルのiStockPhotoは3年前、Getty Imagesによって$50M(5000万ドル)で買収されている。Fotoliaも$150M(1億5000万ドル)で売却されるのではないかという噂も流れている。しかし我々の情報筋によれば、売却はないとのこと。そうではなく他の大規模ベンチャーファームとの競合を経てTA Associatesが、多額の資本を注入したということらしい。

FotoliaはこれまでフランスのアントレプレナーのOleg Tscheltzoff、Thibaud Elziereおよび無名のパートナー数名の自己資金で運営を行ってきた。公式の本社所在地はニューヨークだが、社員は全員在宅で作業を行っている。Fotoliaは最近頭角を現してきている企業だ。2月時点で登録利用者は100万名に達し、取り扱う写真点数も500万に達した。4月にはマイクロストックビデオの取り扱いも開始し、5月にはiStockPhotoの共同設立者を雇い入れている。また昨日(米国時間5/21)にはロイヤリティーフリーの写真サイトであるPhotoXpressも立ち上げている。

Fotoliaの規模はiStockPhotoと比べると小さい。しかしiStockPhotoが停滞しているように見える中、急激に追い上げてきている。たとえばcomScoreの集計によるFotoliaのユニークビジター数はここ12ヵ月で3倍となり、全世界で340万となっている。一方のiStockphotoについては、ユニークビジター数が14%減少して590万人となっている(下の表を参照)。

Fotoliaは、iStockPhotoが引き下げた素材写真の価格をさらに引き下げ、また新たにサービスを開始したPhotoXpressで、さらなる価格破壊を引き起こしている。写真やイラスト一枚あたり1ドルないし10ドルで売られていたような時代は過去のものとなった。毎日10枚を無料で提供している。このようなビジネスで、Fotoliaがどうやって大きな利益を上げるのかはわからない。しかし大望を抱いていることは間違いないだろう。マーケットをさらに揺さぶるための現金も手に入れたわけだ。

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(翻訳:Maeda, H)