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札幌でインフィニティー・ベンチャーズ・サミット開催―受賞スタートアップ紹介

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[CG]アナリストなんてデタラメだ

ivs私は今日本の札幌から報告している。インフィニティー・ベンチャーズ・サミット〔Infinity Ventures Summit〕 という年2回開催される2日にわたるイベントの取材中だ。主催者はインフィニティー・ベンチャーズ・パートナーズ〔Infinity Venture Partners〕という日本のベンチャーキャピタルで、このイベントは日本でもっとも有望なウェブのスタートアップを紹介するだけでなく、海外からも著名な参加者を集めている。今回は、RockYouのCTOでファウンダーのJia Shen(同社は最近日本に進出している)、AdmobのCEO、Omar Hamoui(Admoboも今日、日本進出を発表)、韓国のウェブ起業家、Chang Kim(最近ソウルを本拠にする会社をGoogleに売却することに成功している)。彼は韓国のウェブ事情を紹介する英語ブログを運営している。またCasee(中国版のAdmob)のCEO、Xin Yeなどが参加した。

このカンファレンスのローンチ・パッド・プログラムでは、12社のスタートアップが300名の聴衆と専門家パネリストの前で新しいサービスを発表した。もっともローンチ・パッドという名前は多少適切でないかもしれない。実際にはここで初めて発表されるサービス以外に、既存のサービスもこれら有力ベンチャーキャピタリストやジャーナリストの前でデモを行っている。その点ではTechCrunch50のように純然たる新サービス発表の場とはいえない。

結局、最優秀ローンチ・パッド賞を受賞したのはMotionPortraitというサービスだった。

以下、この最優秀賞を含めて、5位までに入賞した優秀サービスを簡単に紹介する。残念ながら、一部のスタートアップのサイトはまだ英語版ができていない。

MotionPortrait

motionportrait_logo今回の最優秀賞はソニーが後援するMotionPortraitが受賞した。このテクノロジーはたった1枚の通常の顔写真から3Dのアニメーションを生成するという画期的なものだ。できあがった顔モデルにはいろいろな表情や効果を与えることができる。踊ったり、顔をしかめたり、笑ったりさせるだけでなく、映画の中で俳優の顔をユーザーの顔に置き換えることさえできる。

MotionPortraitは、人間の表情を生成できるだけでなく、動物や物体もアニメーション化できる。(イースター島のモアイや豹を笑わせたりできる)。

それだけ聞けば少々バカバカしいテクノロジーのように思えるかもしれないが、実際にデモを見れば非常に印象的だ。MotionPortraitのライバルは多い。しかしこのテクノロジーは私の見たところ、イスラエルのスタートアップ、Gizmozのものよりずっと上だ。このクールな技術はゲーム、バーチャル・ワールド、ソーシャル・ネットワークその他さまざまな場面で利用可能だろう。

下のデモビデオを参照。

deqwas_logo

Deqwas: 発見・推薦エンジンのDeqwasが2位になった。東京のスタートアップ、Scigineerが開発したテクノロジーで、現在すでに30のウェブ、携帯の通販サイトやブログ、SNSで利用されている。日本だけでなく、アメリカのオンライン・ブライダル・ストアにも技術をライセンスしている。 Deqwasは日米にまたがったインキュベータ(三菱系)のInnovation Kitchenが投資している。

vizoo_logo

Vizoo:このサービスは私のお気に入りだ。同点2位(そのため今回は3位はない)につけたVizooはいわばグラフ版のYouTubeだ。Vizooを開発した東京とシカゴの両方にオフィスを置くFillmore Advisoryの森航介社長によると、近く英語版がリリースされるという。

vizoo_screenshotpng

アメリカのライバル、ichartsSwivelとの差異について、森社長は「Vizooには豊富なデータを蓄積したデータベースが用意されており、多様なグラフを即座に生成できる」と述べた。Vizooが提供するさまざまなデータからグラフが生成できるだけでなく、共有されたグラフにタグづけし、コメントすることもできる。グラフはVizooサイト上で共有するだけでなく、ウィジェット化して他のサイトにエンベッドすることも可能だ。ビジネス・アナリスト、ジャーナリスト、科学者などに多いに役立つだろう。ただしどのようにして収益化するのか、ビジネスモデルづくりは難しそうな気がした。しかし森社長は「VizooはBloombergやReutersと十分戦える」と自信を見せていた。

cerevo_logo

Cerevo:4位となったのはオンライン写真利用システムのCerevoだ。同社はオンラインでの写真共有サービスだけでなく、まったく新しい専用のデジタルカメラを開発中だ。

cerevo_screenshot_prototype

この独自のデジタルカメラはWiFi経由で自動的にユ
ザーが撮影した写真を自動的にオンラインのCerevo’sの写真アルバムにアップロードする。このとき同時にユーザーに対して通知メッセージが送られる。ユーザーはCerevoのサーバ上にある写真をメールに添付して友達や各種SNSに自由に送ることができる。このサービスの画期的な特長は、カメラは写真を撮影する瞬間だけしか必要でないことだ。写真の編集や共有にあたってはカメラはいっさい必要としない。Cerevoでは、このコンセプトは世界初だと自負している。

CEOの岩佐琢磨氏はパナソニックを退社してCerevoを創業した。寄らば大企業の風潮が強い日本では珍しい例だ。岩佐氏によれば、今年の夏からこのカメラを世界的に販売開始する予定とのこと(現在はプロトタイプ段階)。今後に注目だ。

ameba_piggAmeba Pigg: 5位に入賞したのはアメーバピッグAmeba Piggは東京の大手インターネット企業、サイバーエージェント(Cyberagent)が開発した。3ヵ月前にローンチして以来、すでに35万の登録ユーザーがいるが、開発開始からわずか4ヵ月だという。

Ameba Piggは現在日本語版のみで、キュートなアバターをメインにして、派手な背景と賑やかなサウンドを加えた典型的な若者向けのバーチャル・ワールドだ。こういったバーチャルワールドはすでに多数ある。特に独自の機能はないようだ。ビデオで雰囲気がつかめるだろう。

今回のイベントで発表を行った残りの7社のスタートアップについてはこちらに

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)