スマートフォンの時代。AppleとRIMで携帯電話の利益の大半を稼ぐ

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iPhoneやBlackberyの売上も、今年の年間売上台数10億台と予想される携帯電話全体と比較すると、未だにごくわずかにすぎない。ところが、本当に意味のある数字、即ち収益や営業利益のシェアで見ると、様相は一変する。ドイツ銀行のアナリスト、Brian Modoffが主要携帯電話メーカーの営業利益シェアを計算したところ、驚くべきグラフが出来あがった。これによると、Apple(ピンク)とRIM(青緑色)が年々不釣り合いともいえる伸びを示しており、その分、主としてNokia(青)の携帯電話の営業利益が減少していることがわかる。

Modoffの解説にこうある。「スマートフォンメーカーは、業界全体の利益率が停滞ないし縮小する中、年々その利益シェアを伸ばしている」。高い利益を挙げているiPhoneのおかげで、Appleの業界での営業利益シェアは、2007年の3%から、2008年には20%に、さらに2009年には31%まで伸びると予測されている。Blackberryを製造するRIMはさらに好調で、推定利益シェアを8%(2007)から19%(2008)、35%(2009)へと増加させている。したがってこれを合わせると、AppleとRIMの2社だけで、なんと今年の業界全体の営業利益の66%を占めることになる。

一方、一時は市場を支配していたNokiaの業界利益シェアは64%(2007)から57%(2008)、32%(2009)へと下落している。他の主要メーカーで唯一利益シェアを伸ばすと思われるのはSamsungで、昨年の14%から今年は19%になると予想されている。(計算方法について。上記データはMotorolaやPalmなどの営業損失も計算に入っているため、合計を100%にするためには、マイナスの%で表されている各社の損失を差引く必要がある)。

業界の利益の支配がここまで大きく動くことは前例がなく、携帯電話業界におけるソフトウェアの価値の向上をものがたっている。さらには、従来からの携帯機器メーカーの失策と(Samsungだけは健闘している)、この業界のとどまることを知らない成長の終りをも告げている。Modoffの予測によると、今年の総販売台数はやや減少の10億台だが、収益は2007年を頂点に下降を続けるだろうという。それでもAppleとRIMは、同業他社の苦悩をよそに、販売台数、収益ともにシェアを伸ばし続けるだろう(下のグラフ参照)。

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(翻訳:Nob Takahashi)