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David Cowan
Colnect

コレクターのための実直なマーケットプレイス+Wikiを運用するColnect。収集家向けサイトを軽く見たDavid Cowanに挽回のチャンス?

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Colnectすべてのベンチャーキャピタルの祖ともいえるBessemer Venture Partnersは、Anti-Portfolioという集計表に、投資機会を見送ってしまった後に大成功を収めた企業を掲載している。その中に有名VCであるDavid Cowanが、eBayへの投資を見送ったときのセリフが掲載されている。

「切手やコインやマンガだって?冗談はやめてくれ」。Cowanはそう考えた。「投資の意味はない」と。

Davidにとっても挽回のチャンスがやってきた。天の配剤によってColnectに投資する機会が巡ってきたのだ。このColnectとはコインや紙幣、切手、テレフォンカードやボトルキャップなどを収集するコレクターのためのコミュニティサイトだ。もちろんこれは嫌味や冗談なんかではない。

Colnect(Collect+Connect)では、コレクションの整理、共有、トレード、売買などをサポートするためのサイトだ。使われているプログラムは普通で、UIも地味(古くさいと思う人もいるだろう)。さらにこのサイトは設立者ひとりによって運営されている。29歳のAmir Waldがコーディングして運営面の面倒もみている。このサイトの運営に携わっているのは彼一人なのだ。

Colnectサイトの中核を為すのはコミュニティで用いられるwikiだ。Contributorがコンテンツ(コレクションに関するもの)を作成し、Editorが編集を加え、Coordinatorがコンテンツ全体を管理して、Editorに編集権限を与える。またクラウドソーシングを活用して、本サイトは35ヵ国語に翻訳されている。

Colnectのカタログには現在158,000枚のテレフォンカード、68,000枚の切手、15,000枚のコイン、15,000枚の紙幣、そして5,000個のボトルキャップが登録されている。利用者が扱っているアイテムは1100万にも及ぶ。ウィッシュリストには660万のアイテムが登録されており、コレクションされているアイテムは400万、そして交換リストに80万のアイテムが掲載されている。Waldによれば先月だけで65万のアイテムがシステムに登録されたとのことだ。またカテゴリの追加も考えており、ペッツのディスペンサー、Kinder Surpriseのおもちゃ、野球カードなどを予定している。またエチケット袋などにも対象を広げようとしているようだ。多様なコレクターに対応しようとしているわけだ。

Colnectの良い点は、何か珍しい仕掛けで惹きつけようとしているのではない点だ。大量生産品のコレクターたちにとって、基本的ではあるけれど大事な機能を提供しようとしている。収集家たちは交換リストやウィッシュリストを活用して、簡単に自分のコレクションを管理していくことができる。なお、ウィッシュリストやスワップリストと、コレクションのマッチングを自動的に行うシステムも稼働している(大いに時間の節約になるそうだ)。そしてもちろんのこと、サイトにはソーシャル機能も実装されている。これは個人プロフィールの管理、レーティング、友だち管理、プライベートメッセージの送受信機能をサポートしている。こうした機能が日々更新されるコレクションカタログの上に構築されており、収集家にとって非常に使いやすいものとなっている。

Colnectを通じてコレクションアイテムのやり取りをするための価格は、現在のところ無料となっている。ただ、月額6ドルちょっとからのプレミアム会員権もあり、これを年会費形式で購入することもできる。プレミアム会員となればCustom Personal Listsを作成したり、目立つように自分の名前やアイテムをハイライト表示したり、そして利用時に表示される広告を非表示にすることができる(AdSenseおよびeBayの広告がそこかしこに貼り付けられている)。

Cowan氏には伝えたい。意味がないと却下した切手やコイン、あるいはエチケット袋を扱うサイトに投資する二度目のチャンスの到来だ。

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(翻訳:Maeda, H)