AmazonのCEO Bezosも書籍に関するGoogleの調停に納得していない

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書籍をめぐるGoogleとAuthor’s Guildとのあいだの調停は、異例なほどたくさんの批判と、さらに司法省による独占禁止法関連の調査まで招いてしまった。AmazonのCEO Jefrey Bezosも、批判者の一人だ。

今日(米国時間6/15)、Wired誌主催のDisruptive By Design Conferenceで調停に関する考えを聞かれたBezosは、こう答えた:

私の考えでは、あの調停は再考する必要がある。大量の著作権侵犯をする者が得をするような取り決めは、正しいとは思われない。集団訴訟のようなやり方が、今後有効とも思えない。

その調停は、いわゆる孤立作品(orphan work, 孤児的作品)(著作権はあるが請求者がいない作品)のテキストなら何でも表示してよいという権利をGoogleに与える。本の大多数はこのカテゴリーに当てはまるから、調停は実質的に、これらの本を見せたり売ったりする独占的な権利をGoogleに与えることになる。Amazonは今や世界最大の書店だが、この調停の当事者ではないから、これらの同じ本を著作権違反に陥らずに合法的に売る手段がない。

私(Erick Schonfeld)が前に提案した解決策はこうだ:

Googleは調停を修正してその適用を非独占的とし、Author’s Guildは同じ条項を孤児本をデジタイズしたいと欲するすべての企業や組織に拡大適用する。

言い換えると、Googleは孤児を解放する必要がある。これは著作者とGoogleとのあいだの閉じた契約であってはならない。著作者と、既存および将来のすべての書籍デジタイズ者とのあいだの契約にせよ。

Bezosは、このほか、起業家たちに向けてこんなアドバイスをした: “大きなことには頑固であれ。細部については柔軟であれ。”

失敗について彼は、失敗のコストのほうが何もしないことのコストより大きいことはめったにない、と指摘した:

企業が実験を避けるのは、失敗の費用を過大評価しているからだ。

失敗が、そこまで高価であることはない。何かをトライして失敗して批判される企業なんて、聞いたこともないだろう。

無謀な賭けのような場合以外は、たいていの企業が失敗しても生き延びる。たとえばAmazonはオークションと検索では失敗した。しかし今はWebサービスに賭けているし、Kindleはうまくいっている。失敗は、その後の成功で埋め合わせられる。このことを、よーく覚えておきなさい。

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(翻訳:岩谷 宏(hiwa))