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AOLの政治ニュースサイト、PoliticsDailyがライバルのPoliticoを抜く―MediaGlowも順調

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わずか1月半前にスタートしたAOLの新しい政治ニュース専門サイト、PoliticsDaily.comは、5月にライバルのPolitico.comをユニーク訪問者数で抜いた。5月のcomScoreのデータによると、PoliticsDaily.comのユニーク訪問者は240万、これに対してPolitico.comは110万だった。PoliticsDailyは最新ニュースを届けるというより、むしろ詳しい分析記事を中心にしたニュース雑誌のスタイルをとっている。コンテンツはすべてオリジナルで、アメリカ政治に関して十分に時間をかけて準備された分析が提供されている。われわれのPoliticsDailyの紹介記事はこちら

オンラインコンテンツの提供でトップを目指す野心に燃えるAOLにとってこのニュースは大いに喜ばしいものだ。PoliticsDailyの生みの親はAOLの上級副社長、Martin Moeで、実施にあたったのはBill Wilsonが指揮するMediaGlow事業部だ。AOLはMediaGlowをAOL本体とは別個のブランドとして構築中だ。MediaGlowは最近、さまざまなな「お気に入り」のテーマを扱うLove.comをスタートさせた。またAOL News、Engadget、TMZ.comなどのサイトもMediaGlow傘下で運営されている。

AOLの再編は成功しつつあるかもしれない。5月のcomScoreによると、MediaGlowは対前年比でユニーク訪問者を5%増加させ、7630万としている。 AOLのテクノロジー系ブログ、EngadgetSwitchedDownloadSquadなどは対前年比35%のアップとMediaGlowネットワークの中でトップの成長を見せている。

TechCrunchの編集長、Michael Arringtonが今月書いていたように、MediaGlowチームは瀕死の印刷メディアから利用できる部分を利用し、デジタル・コンテンツ化して提供していくつもりらしい。印刷メディアの現状からすれば、多くの優秀な書き手が、たとえずっと低い給料でも、オンライン・メディアの職に飛びつくようになる可能性は十分にある。AOLは当面まだダイアルアップ事業からそこそこのキャッシュを得ている。

PoliticsDailyが多数の競争相手を押しのけて急成長できたのも、優秀なライターをそろえていたからだ。Wilsonは成功の主な要因を、元New York Timesのワシントン特派員だったMelinda Henneberger編集長のリーダーシップとドリームチームともいうべき優秀な記者たちに帰している。PoliticsDailyはニューメディア、オールドメディア双方から実績豊富な政治記者を集めることに成功した。元USA Todayのコラムニスト、元Salonのワシントン支局長のWalter Shapiro、 元USA Todayの全国担当政治記者で元AP通信のコラムニスト、Jill Lawrence、元Reader’s Digestのワシントン支局長、元National Journal、Baltimore Sunのワシントン特派員、Carl Cannonなど多士済々だ。

もちろんPoliticsDailyより多数の訪問者を集めている政治サイトはある。The Huffington Postは5月に530万のユニーク訪問者を記録している。PoliticsDailyの2倍以上のトラフィックだ。しかしHuffPoはコンテンツをウェブから選択して再掲しているアグレゲータ・サービスで、PoliticsDailyはオリジナル・コンテンツに特化している。PoliticsDailyの成長ぶりを見ると、あるいはこれが雑誌の目指すべき将来の姿かもしれないと思わせるものがある。

AOLのニッチなオンライン・コンテンツで収益を上げるという大局的な戦略は成功しつつある。AOLはすでにMediaGlowという大規模なオンライン・パブリッシングのプラットフォームを持っている。ここに新たなサイトを追加するのは最小限の費用ですむ。そのうちのいくつかのサイトは失敗に終わるだろうが、それでもAOLの損害はさほど大きくない。AOLが次にどんなオンライン・ブランドを立ち上げてくるのか楽しみだ。WilsonはMediaGlowは近々いくくつかのサイトをスタートさせると語っている。ただし詳しい内容については言明を避けた。もしかすると、以前の親会社、Time Incが閉鎖した雑誌のいくつかを再生させるのかもしれない。

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(翻訳:Namekawa, U)