カメラのファインダ画像に場所情報を表示: IBMはSeer Androidでウィンブルドンにそのためのタグ付け

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モバイルのアプリケーションで今後とくに有望なのは、携帯電話のカメラとGPSを使って現実世界の上にデータをオーバレイするタイプだ。ケータイをカメラとして使うときは画面に、レンズを通したファインダの画像が映るが、そういうアプリケーションでは、その画像の上に情報をかぶせることができる。昨年のTechCrunch 50では、日本のSekai Cameraがそれをデモして、みんなをびっくりさせた。最近では、LayarのAndroidアプリケーションが、同様の拡張現実(augmented reality, 増強された現実)アプリケーションを見せてくれた。そして今度はIBMが、Seer Androidと名付けた、ウィンブルドンのテニストーナメントのための拡張現実モバイルアプリケーションを作った(上のビデオを見て)。

このようなアプリケーションが成り立つためにはまず、世界にタグを付けるという難しい作業をしなければならない。アプリケーションはそれらのタグを頼りにデータを取り出して表示する。IBMがウィンブルドンにタグを付けることに決めたのは、同社がこのテニストーナメントの技術担当だったからだ。Android G1のコンパス、カメラ、そしてGPSを使ってIBMのアプリケーションは、ユーザがカメラのファインダに映した場所を認識できたらポップアップウィンドウを出す。認識するのは、テニスコート、選手、バスルーム、バスなどだ。表示される情報は、コートまでの距離、売店までの距離、現在行われている試合のリアルタイムスコアなどだ。

ユーザがケータイをカメラモードにすると、Seer Androidがそのときの環境(GPS情報など)を読んでそれをアプリケーションに教える。それはまさにサイボーグだ。ただしこのアプリケーションが使えるのは、タグ情報をあらかじめ入力されているウィンブルドンだけだ。だから、ほかの場所で使うためには、またまたタグ付けという難作業をこなさなければならない。IBMにとっては、ウィンブルドンの技術担当であることを誇示する宣伝材料としてSeer Androidを位置づけることもできる。しかし、このようなアプリケーションをどこでも使えるためには、世界中の位置情報をタグ情報として整備する必要がある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))