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Zugaraの拡張現実試着アプリケーションはハンガーにかかったままの洋服を鏡の前で体にあててみる感じ

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[CG]スティーブ・ジョブズは元気だ。だからこれ以上とやかくいうのはよしてくれ。

現実世界のリアルタイム画像(主にカメラのファインダに今映っている画像、カメラのレンズが今見ている情景の画像)の上にコンピュータのデータやグラフィクスをオーバレイする技術のことを、拡張現実(augmented reality, 増強された現実)と呼び、それは今もっともエキサイティングな技術分野の一つだ。しかし今のところは、この技術の実用アプリケーションは多くない…ビデオゲーム用の装置でおもしろいのがいくつかあり、またLayarSekai CameraSeer Androidなどは、携帯電話を映画「ターミネーター」みたい…超未来型GPSケータイ?…にするオーバレイアプリケーションを作っているが、まだまだわれわれの日常的な実用アプリケーションにこの技術が利用される日は遠い。

いまのところ、かなり実用アプリ的かなと思わせるのは、対話型広告の代理店ZugaraWebcam Social Shopperだ。これを使うと、ユーザは自分の家の自分の部屋に居ながらにして、いろんなお洋服をオンラインで試着できるのだ。つまり、ユーザの体の画像の上に、服の静止画像をオーバレイする。そうすると、まるで自分が着ているように錯覚する。オーバレイデータが既存の静止画像である点が、いかにもこの技術の初期的アプリふうだ。



しかしそのほかの技術的側面は、なかなかのもの。こういう試着アプリケーションはユーザが自分自身の静止画像をアップロードするものがほとんどだが、ZugaraのアプリケーションはWebカムを使ってユーザの体の位置を認識し、服をオーバレイする位置を正しく調節できる。さらにいかしてるのは、次の服を試したいときにキーボードやマウスのところまでわざわざ行く必要がないことだ。カメラに向かって片手を自分の頭よりも上に上げるだけ。同じ場所に立ったままで、何着でも試着できるのだ(ビデオを見てみよう)。

ただし、実際に自分が着た状態を見れるわけではないから、試着といっても限界がある。服の静止画像をユーザの画像の上にオーバレイするとき、ユーザのプロポーションに合わせた画像処理はしない。平面的な静止画を貼り付けるだけだ(このあたりの画像処理に3Dグラフィクスのアルゴリズムをばんばん駆使すると、相当上出来のアプリケーションになると思うのだが)。

でも逆に、着合わせ、コーディネーションをチェックするには最適だ。色柄の相性などは、買い物のプロとも言える女の子たちは簡単に分かるのだろうが、そうでない人(たとえばこのぼく)にとっては、こういう仮想試着室があるとありがたい。このアプリケーションにはソーシャルな要素もあって、試着画像をFacebookなどの上で共有し、友だちの意見を聞く、といったこともできる。この機能が、このアプリケーションの最大の売りになるかもしれない。


このアプリケーションは、現状ではまだアルファだそうだ。だからまだ、具体的なお店やブランドとの契約はいっさいない。だから、本当のショッピングのための試着はまだできない。でも、このやり方はすぐにあちこちのオンラインストアが真似しそうだ。実際の試着に比べると物足りないが、ソーシャルな要素や、アプリ自身のおもしろさが、お店の魅力になるだろう。

アップデート: ZugaraのJack Benoffが下のコメントでサイズの問題とこのプロジェクトの目標について説明している:

下のリンクをクリックすると、アプリケーションと弊社の考え方について詳しく分かると思います。とくに申し上げておきたいのは、このアプリケーションは本物の試着室の再現を目指していないということです。むしろ、ラックにぎっしり並んでいる洋服の中からハンガーごと一つ二つ抜き出して、そのまま鏡の前で自分の体にあててみる、そういう経験の再現を目指しています。そんなときは、うしろにいる友だちのほうを振り返って(または鏡の中の友人に向かって)、「どうかしら?」なんて言うでしょう。

下のブログ記事でお分かりのように、今後はユーザが自分のサイズ情報を入力して、それに合った試着画像を得られるようにしたいと思います。ただし実際のサイズはお店やブランドによってまちまちですから、それらに合わせた処理を行う必要があります。

このプロジェクトに関する詳しい情報は、ここにある。

[原文へ]

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))