Amazonが、同社のデータを使うモバイルアプリを抹殺しようとしている

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picture-45まったく最低だ。新しいDelicious LibraryのiPhoneアプリをまだダウンロードできない。すごくいいという評判なのに。しかもその理由が、デベロッパーがApp Storeからアプリを削除したからだという。なぜかって? Amazonのせいだ。

Amazonの商品広告APIが最近変更された結果、Delicious Libraryのようなアプリは、このAPIを使えないということらしい。Alan Quatermainが言っている。しかも、さらに理解に苦しむのが、この変更がモバイルデバイスのみに関係するらしいことで、これはデベロッパーが8ヵ月かけて作ったiPhoneアプリがパーになるという意味だ。

件のアプリを葬り去った公式の文言は以下のとおり。

本リンクを通じてなされた要求に対する当社の書面による事前了解を得ることなく、 携帯電話またはその他のハンドヘルド機器で使用することを目的とするいかなるサイトまたはアプリケーションで、あるいはそれに関連して、一切の「商品広告コンテンツ」を利用することができない。

デベロッパーのWil Shipleyは、許可を得ようとAmazonと交渉を試みたが、Amazonは一切の例外を認めないと言ったらしい。それどころか、「Amazonは、今日削除しなければ潰すと言った」とShipleyがTwitterで発言した

そしてこのデータはDlicious Libraryにとって、そこから商品情報を引っぱってくるのだから決定的に重要である。だからAmazonが規約を変えない限り戻ってくることはなく、当面規約が 変更される見込みはない

どうやらAmazonとしては、商品データを自社のモバイルサイトとアプリだけを通じてアクセスして欲しいようだ。しかし、それは問題だ。Quatermainが指摘するように、AmazonのiPhoneアプリは英国などの地域では利用することさえできないのだから。

まったく、これはかなりひどい話だ。

アップデート:コメント欄でRodが指摘しているように、これはAmazonが2年近く前にモバイルウェブのスタートアップ数社に対して起こした似たような行動と関係がありそうだ。しかし、これが今でも全くばかげた話(前よりひどくなったかもしれない)である理由はこうだ。当時Amazonが言っていたことを見てほしい。

2/ ECSについてだけ言えば、一部のモバイル系会社に対してこのサービスに限り利用を制限しているのはたしかだ。当社のこのサービス向けのライセンス契約には、デベロッパーがAmazon ECSをハンドヘルドやモバイル、携帯アプリに使用する場合は、事前にAmazon Web Serviceの了解を得るようにと書かれている(5.1.4項参照)。これは、モバイル分野がまだ始まったばかりで、Amazon.comで買い物をするユーザーにとってどんなサービスが最適なのか、Amazonでもまだ考えているところだからだ。現段階では、当社のカタログデータをモバイル向けに提供することに関しては、慎重でありたいと考えている。

Amazonは、「モバイル機器を使ってAmazonで買い物をするユーザーにとって最適な」方法をあらゆる手を尽して探している最中であると言いたかったようにみえる。そう、あれからもう2年近い。

そして、Shipleyはたしかに許可を求め、バッサリと拒否されたのである。

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[Nikに感謝]

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(翻訳:Nob Takahashi)