人の家に無断で上がり込んで蔵書に火を着けるAmazon, みぞーゆーの愚行

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Socialseekは企業や製品のソーシャルな評価評判をネット全体にわたって追跡調査する

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この問題はすでに、いろんなところで議論されているが、あまりにも馬鹿げているのでぼくも一言言いたい。Amazonは今朝、Kindleの本をリモートで削除し始めた。不法な本? じゃないね。ジョージ・オウウェル(George Orwell)の”1984(1984年)”と”Animal Farm(動物農場)”の完全に合法的なバージョンの、Amazonから買ったやつだ。

理由はどうやら、発行者の気が変わって同書のデジタル版をKindle用に提供することをやめたかららしい。David Pogueがそう書いている。そうか、それは彼らの問題だ。しかし、すでにお金を払って本を買った人のまで消すなんて、むちゃくちゃやん。

今度どこかの出版社が、印刷物の本に関して何か言ったら、Amazonはぼくの家に押し入ってその本を燃やす気かな?

この遠隔削除という問題は、いよいよおもしろくなってきた。去年はAppleのCEO Steve Jobsが、ユーザが購入した製品の上にあるユーザが購入したアプリケーションを、Appleが消すと決心したらリモートで消せると断言した。ぼくの知るかぎり、まだそれを実行したことはないようだが、Appleにとって実害があると判断したアプリなら迷わず消すだろう。現状は、App Storeから削除されたBaby Shakerのような悪趣味なソフトも、ユーザのiPhone上からは消されていない。

それはまあ、分からない話ではないが、Amazonがやったことはそれとは全然違う。本の代金は返金すると言っているが、ぼくが欲しいのはお金ではなくてその本だ。ぼくが合法的に買った本だ。しかも、つい先日はAmazonは、彼らにとって気に入らないやり方で同社のAPIを呼び出しているアプリケーションを、App Storeから消せとデベロッパに命じた。気に入らないやり方とはつまり、それがモバイルのアプリケーションであること、それだけだ。Amazonはアホな決定を、立て続けに二度やったことになる。

Pogueの記事も、うちのCrunchGearの記事も、Amazonの愚行がまさにオウウェルの「1984年」に対してであったことの“奇遇”に言及している。Gizmodoは、“ありとあらゆる本の中で、こともあろうに、これがわざわざ「1984年」に対して起こったということは、それこそ、現実ではなくて小説の中のできごとみたいだ”と書いている。

Kindleの中にはビッグブラザー*がいるぞ。気をつけようね。〔*: Big Brother, 小説「1984年」の中の国民全員をつねに監視している冷酷な独裁者。〕

アップデート: Edward Virtuallyのコメントによると、遠隔削除はAmazonの合法的な権利の範囲内だそうだ。でもそんなの、わかりきったこと。非合法ならAmazonは最初からやんないよ。しかしどんだけ合法的でも、とんでもない愚行であることは事実だ。今後は誰もが、Kindleで読むための本を買うことをためらうだろう。合法的な愚行であるだけでなく、Amazonは自分で自分の首を絞めたことになる。でっかいしっぺ返しだ。

Update 2: Amazonは愚行であったことを認め、これからはもうしませんと言っている。でもInformationWeekの記事によると、FTCがAmazonの今回のいかがわしい行為について調査するかもしれないそうだ。

[写真: flickr/pccorreia]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))