RethinkDBはSSD向けに最適化されたMySQL用ストレージエンジン

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ずいぶん長く待たされたが、コンピュータ業界はついに、アルミやガラスの円盤を使ったハードディスクという古くさい装置に別れを告げ、今ではすでにiPhoneなどいろんな電子装置で使われているソリッドステートドライブ(solid state drive, SSD)に切り換えていくようだ。その利点は明白だ: 円盤が回転するハードディスクと違ってSSDには可動部品がないから、情報の読み出し/書き込みなどの動作がきわめて速い。ただし今のところは、サーバをはじめソフトウェアの多くが、ハードディスクとその物理的な制約に合わせて最適化されている。この状況は、RethinkDBのような新進のスタートアップにとって好機ともいえる。同社はこのほど、完全にSSD向けに最適化されたMySQLデータベース用のストレージエンジンを構築し、データベースアクセスの高速化をはじめ、さまざまな機能を揃えて、デベロッパたちの関心を引こうとしている。

同社はY Combinatorが資金を提供しているスタートアップだが、開発に着手したのはほんの2か月前という、とても若い企業だ。しかしそれでも、製品が備えている機能はなかなかのもので、たとえば、スキーマの変更をライブでできる。つまりデータベースの構造の変更を、シンク(sync)やバックアップといった面倒な手順なしでできるのだ。また、ロック不要の同時並行利用(lock-free concurrency)という機能もある。データベースに誰かが書き込みをしているときでも、ほかの人はデータベースをロックせずに安全に読み出しができるという機能だ。さらに、データベースをアペンドオンリー(追記のみ、上書きなし)で使用するので、エラーリカバリが速くて確実だ。


【0〜200万成分の挿入に要する時間】

RethinkDBの開発方式も、データベース用ストレージソフトウェアのそれとしては比較的新しい。一言で言えばそれは「早くそして頻繁にリリースする(release early, release often)」という方式で、そのために同社は早くもアルファ以前の状態をデベロッパバージョンとしてリリースした。デベロッパはこれを、無料でダウンロードして試用できる(同社によれば、MySQLのストレージエンジンに対するAPIは良くできているので、RethinkDBの実装もきわめて容易だそうだ)。ただし、現状はあくまでも“アルファ以前”の状態だから、本番のデータを試用に使うのは禁物だ。同社は、今後数か月間、デベロッパからのフィードバックを集めて、製品を磨いていきたいと考えている。

RethinkDBの商用バージョンは半年後に発売の予定、企業向けの料金体系はCPUの台数ベースになる(サポート込みの料金として)。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))