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一箇所でWeb上の全部を見れる!–ECHOのリアルタイムコメント集積サービスをTechCrunchでテスト

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私は本日この席に、コメントの死を宣言するために参上いたしました。

JS-KitのCEO Khris Louxは、本誌主催のリアルタイムストリームCrunchUpカンファレンスの、あいさつの冒頭でこう述べた。そのあと彼が紹介したECHOは、これからのWeb上の会話はこうあるべきとJS-Kitが信ずる形を示す新製品だ。今日(米国時間7/31)本誌は、このシステムの、やや制約のあるテストを、TechCrunchのネットワーク上で行ってみた。

テストの対象となるブログ記事は、まさにこの記事だけなので、みなさんもどしどし、コメントをお寄せいただきたい。

ちょっと見ると、この記事の下にあるコメントは、ふつうのコメントと変わりないように見えると思うが、実際は相当違う。たしかに、ECHOの一部は、従来のコメントシステムと同じもので、何かの記事に対して読者がコメントを書いてそれを投稿するというものだ。しかしこの記事のコメントは、実は、この記事本体だけではなく、Web上の至る所でこの記事に対して書かれた文が多いのだ。

たとえば、Twitter上で誰かがこの記事について喋っているとしよう。そういうおしゃべりには、この記事のURLが付いているから、それらもこの記事のコメント欄に引っ張り込まれる。Twitterにかぎらず、FacebookでもGoogleでもYahooでもFriendFeedでもDiggでも、なんでもだ。しかもそれらは、リアルタイムで(Twitter等の上に現れたのと同じタイミングで)この記事のコメント欄へコピーされる。

しかもそれは双方向だ。ここで書いたコメントをTwitterやFacebook、またはその両方に行かせたいときも、ECHOがすべて面倒見てくれる。要するに会話はこの記事本体だけでなく、どこで起きていてもよくて、なにしろ特定のコンテンツ(この場合はこの記事)に関する会話がどこかで起きていればそれでいいのだ。

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これによく似たサービスで読者もよく知っていると思われるのが、Disqusのコメントシステムだ。ただしそれはあくまでもコメントシステムであり、ソーシャルな会話の成分は付け足しだ。ECHOは、あらゆるものを一つの間断ないストリームに流し込む。本誌の記事のretweet数を見ても分かるように、会話はコンテンツの外部でたえず起きているから、ECHOのやり方のほうが妥当だ。あちこちの会話を、会話が対象としているコンテンツの中に集めてくる方法…一箇所でそれらを見れる方法…が、どうしても必要だから。

このようなシステムが、従来からあるブログのコメントシステムに置き換わる日が来るのだろうか? それはまだ何とも言えないが、とにかく意欲的なプロジェクトだし、また実際に使ってみないとぴんとこないシステムでもある。Louxによれば、最初の目標は各コンテンツをめぐるWeb上の会話のすべてをひっつかむこと、そしてその次に、表示の仕方などを良くしていきたい(フィルタの導入など)という。

たとえば、デフォルトで600のretweetを見れるとしても、それが記事のタイトルばかりではおもしろくない。それは単なるノイズだ。だからそういうものはまとめて折りたたんでストリームに入れたい。今ECHOのチームは、そういうことに取り組んでいる。

しかしストリームの中に大量の会話があると、その全部は見れないし、良いものを選り分けるのが難しい。今このTechCrunchITの上の記事を手始めとしてテストしているのは、選択のやり方、つまりフィルタのテストだ。

現状でもECHOは、次のことだけは確実にやってくれる: 同じことの繰り返しが多かったり、リアルタイムというよりも、とても静的なシステムである本誌のコメントシステム(典型的な従来型のブログのコメントシステム)を、ぐしゃぐしゃにかき回すこと。ECHOがやることを見ていると、それはまるで生き物みたいで、FriendFeedのコメントシステムに似ていなくもない。でも前にも書いたように、FriendFeedのそれにはまずい面もある。

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ECHOが、Webの上の従来からあるコンテンツの(静的な)コメントの破壊に成功できるのなら、いずれはリアルタイムなコンテンツと会話の消費の別の面に着目しているいくつかの企業と協働する方向に進むだろう。高次なレベルではそれはまずTwitterとFacebookだが、そのすぐ下にはTweetMemeBit.lyがいる。どちらも、リアルタイムの会話や共有化コンテンツの活用や組織化を指向している。

さらに、今誰もが魅力を感じているGoogleの新サービス、Waveがある。これもリアルタイムのコンテンツ生成と消費が中心だが、サービスの使われ方次第でやり方が違う。そしてWaveのチームが追っているのも、ECHOと同じく“いろいろ全部やってみてどうなるか結果を見る”という路線だ。

ECHOやWaveなどの動きを大きな視野で見れば、そういうことが言える。リアルタイムをめぐっては今、あちこちで大量の興味深い開発が行われているが(だからこそ本誌はカンファレンスをやったのだが)、まだ全員が団子状態で、先頭集団というものすら形成されていない。でも、ECHOのようなものは、コンテンツとの対話の仕方を変えてしまう可能性を持っているからおもしろいし、今後先頭集団入りしそうだ。そして今回のテストを契機として、TechCrunchがユーザとしての先頭を切れるといいね。

JS-Kitは今、ECHOの試行をやってくれるアプリケーションを募集している。詳しくはここを。アイデアやバグ報告も歓迎しているから、それらはここへ。

繰り返すと、今回はこのたった一つの記事をたたき台とする試用でありテストだ。みなさんがご意見や感想をコメントとして寄せていただくことを期待する。

アップデート: すごい!、コメントがどんどん増えていく。これだけの量があれば、フィルタのテストもできる。とくに重要なのが、フィルタの使用によるリーダビリティ(readability, 読みやすさ)の向上だからね。

アップデート 2: 匿名のコメントも、それなりにおもしろいね。次は、ログインシステムを使ってその結果を見てみたい。

[原文へ]

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))