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URL短縮サービス、過当競争時代に―Tr.im、惜しまれず退場決定

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Tr.imの閉鎖をめぐる議論が高まっている。とにかくURL短縮サービスの数が多すぎるのだ。Tri.im以外にも閉鎖されるサービスがいくつも出てくるはずだ。長いURLを短くするというだけのために10を超えるサービスが存在する必要はない(Su.prDiggbarなどメインの機能が別にあるものを除く)。

すでに市場はbit.lyの優位が確立している。これは大部分、bit.lyがTwitterの公式URL短縮サービスであるところから来ている(Twitterは去る5月にライバルのTinyURLから乗り換えた)。Tweetmemeの統計によれば、現在TwitterのURL短縮で、bit.lyのシェアは79.6%だという。2位はTinyURL (13.75%)、以下、 is.gd(2.47%)、 ow.ly(2.26%)、 FriendFeedのff.im(1.92%)などとなっている。

閉鎖前の金曜、Tr.imはこのリストでow.lyとタイの第4位を占めていた。タイトルで「惜しまれず」と書いたが、そういうわけでTr.imにも愛用者はいた。そこそこ人気のあるサービスだったと言ってもよい。しかし上記のような市場シェアを見ればわかるとおり、Twitterのデフォールトのサービスであるbit.lyと対抗するのは誰にとっても難しい。Twitterはいずれbit.lyを買収するべきだろう。そうなれば他のサービスにもチャンスは出てくる。しかし、Twitter側からすれば、bit.lyを買収するにせよしないにせよ、何社かライバルの短縮サービスを存続させておく方が利益になる。もしTwitterが別のサービスに乗り換えれば、そのサービスは数か月で市場の70%から80%を占めることになるだろう。

言い換えれば、bit.lyがイノベーションを怠れば、あっさり乗り換えられてしまう可能性が十分にある。しかし、bit.lyは単なるURL短縮サービスではない。登録された膨大なリンクにはきわめて価値のある情報が含まれている。bit.lyにはそうしたデータを収集し、ある時点でどのリンクが人気があって共有されているか詳細に分析した情報を提供するという遠大な計画がある。 Tr.imにはそういったプランはない。そもそもTr.imはストリームのリーダーを開発しようとしているNambuのサイド・プロジェクトとして出発したものだ。URLの短縮(とデータマイニング)をメインにしているのでないかぎり、この市場でライバルと戦っていくのは難しいだろう。

多くの開発者やユーザーがTwitterの短縮サービスにおける露骨なえこひいきに苦情を言っているが、良かれ悪しかれ、標準が形成されるプロセスというのはそういうものだ。Tr.imのユーザーは自分たちのデータが失われ、リンクが作動しなくなるのではないか懸念している。そこでbit.lyは301worksに短縮URLをリダイレクトするアーカイブを提供することを申し出た。Nambuがこれを受け入れるとよいのだが、たぶん受け入れないだろう。(NambuはTr.imの売却先を探しており、その場合、これらのデータには価値がある)。

しかし、閉鎖されたサービスで生成されたリンクがどうなるかは大きな問題だ。大量のリンク切れが起きるとウェブは混乱する。URL短縮サービスは短縮されたリンクのアーカイブを作り、301worksないし似たような非営利のレポジトリに保管して、誰でも(特に検索エンジンが)閲覧できるようにしておくべきだ。いずれにせよ、独自アルゴリズムによってURLを短縮するサービスの利用は、その多くが結局閉鎖の憂き目を見ることになるのだから、長い目で見ると深刻な問題をはらんでいる。そのため、サイト運営者は公開サービスではなく独自のカスタム短縮サービスを利用し、データのコントロールを図る傾向を強めている(われわれはAwe.smを使っている)。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01