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Lunch.comがマイクロリビューを立ち上げ–世界をもっと良い場所にしたいという理想とのカンケイは??

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今年の初めにスタートしたリビューサイトLunchが、マイクロリビューと自称する新しい機能を立ち上げようとしている。それは140文字以内の簡潔なリビューのことだ。サイトのホームページへ行くと次々と投稿されてくるリビューのストリームを見ることができる。それに、自分が書いたリビューはTwitterやFacebookに配信できる。

もちろん、リビューサイトも、いわゆる‘マイクロリビュー’もいまどき珍しくはない。Yelpのような長いリビューでなく、もっと短いリビューをユーザに投稿させるサイトは、いくつも見たことがある。しかしLunchはやや異色なサイトで、まず一風変わっているのがCEO J.R. Johnsonが考えるこのサイトの究極の目標だ。それは、人びとがお互いに相手に対する考え方を変えることによって、この世界をもっと良い場所にすることだ。

立派だけど、達成の難しい目標だね。Lunchは、どうやってそれを達成するつもりなんだろう?

Johnsonの説明では、一般的に人びとはリビューサイトを利用するようになると自分の行動に関する考え方が変わるそうだ。彼は1999年に立ち上げた旅行サイトVirtualTourist(昨年Expediaが買収)で、そういう現象を見る機会が多かった。Johnsonによれば、VirtualTouristをやっていたころ、サイト上のコンテンツを消費した人は旅行の期間中により分析的になる傾向があることに気がついた。それは、旅行から帰ったらサイト上でほかの会員たちと自分の経験や意見感想等を分かち合いたいから、ものごとに対してより意識的になるのだ。Lunchのマイクロリビューにも同じ効果があることを、彼は期待している。つまり、世の中のいろんなものについて、Lunchの仲間たちに報告しなければならないという意識があると、自分の回りの世界をより分析的に観察するようになるのではないか。

彼によれば、Lunchの推奨エンジン(”Similarity Network〔仮訳: 似たもの同士ネットワーク〕”と呼んでいる)は独特だから、その効果が大きいだろう。Lunchはユーザが投稿したリビューやサイト上のそのほかのアクションを見て、そのユーザとよく似た会員を探し出す。つまり、まったく無差別にランダムに知らない人のリビューをたくさん読まされるのではなく、自分ととても似ている人のを読めるのだ。Johnsonの理論では、自分のリビューを自分とかなり共通性のある人たちと共有するようになると、その人は…そのことを意識して…日常生活においてなお一層、分析的になる。

Johnson曰く、大局的にはこれによって人びとがお互いをもっとよく理解するようになり、Similarity Networkを使って共通の地盤を見つけようと努力するようになる。そしてそのために人びとは、生活や人生をもっと批判的な見方で見ようと努めるようになる。それに、このサイトはどんな話題を扱ってもいい…アイスクリームでも政治でも…から、人びとを結びつけることのできるテーマがたくさんある。マイクロリビューはその出発点で、いわば「批判的思考」への進入車線だ。将来はさらに堅固な機能によってこの傾向を育てていく。

しかしJohnsonのこの目標は、実際にはとても達成が難しい。まず、サイトそのものがまだとても小さくて、世の中にはリビューサイトが数え切れないほどある。Lunchのように話題を特定しないものもあれば、対象を特定しているのもある(たとえばレストラン)。世界をもっと良い場所にする以前に、Lunchをもっと人が集まる場所にすることが先決ではないか。そのためには、競合サイトがまだやってないことを提供しないといけない。また、将来、Lunchがとても大きなサイトになった場合でも、はたして、世界にはびこるさまざまな偏見を大幅に減らすことができるのかなあ?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))