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YCのDemo Dayに今年の有望新進Web企業が勢揃い–プロ野球ドラフト会議なみの人気盛り上がる

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今(米国時間8/19午後)ぼくはY Combinator(YC)のDemo Dayに来ている。それは、このインキュベータから孵化した、生まれたてほやほやのひな鳥たちを、シリコンバレーのジャーナリストたちやベンチャーキャピタルの連中に披露する、年に一度の恒例行事だ。今日の顔ぶれはすごい…集まったVCたちの資金総額は数十億ドルには達するだろう: US Venture Partners、XG Ventures、Founder’s Fund、Greylock Ventures、First Round Capital、Bessemer Venture Partners、True Ventures、Freestyle Capital、Venrock、O’Reilly AlphaTech Ventures、FBfund、有名なエンジェル投資家Ron Conwayなどなど、そうそうたるメンバーだ。Googleの役員Bradley HorowitzやMicrosoftのDon Dodgeなど、有名企業からもたくさん来ている。これまでのDemo Dayもかなりの関心を集めてきたが、今回はYCの巣箱のサイズが大きく、しかも優秀なひな鳥が多いので、こんなに盛況になったのだろう。

FlightCaster

昨日(米国時間8/18)立ち上がったばかりのFlightCasterは、航空会社が発表する数時間も前に、フライトの遅れを予報してくれる。同社によれば、だいたい4機に1機は遅れるが、航空会社はそれをなかなか早めに教えてくれない。また従来の旅行サイトは航空会社と提携している場合が多いので、航空会社よりも早く遅れ情報を教えてはくれない。今後同社は、搭乗予定の出発便が遅れるときの代替便の情報を充実させたいと言っている。〔参考: [FlightCasterの開発と展開に使われた技術]

RethinkDB

RethinkDBは、最初からSSD(solid state storage)用に最適化されているデータベースだ。SSDはすでにiPhoneやサムドライブ(thumbdrive)にも使われている。同社は先月立ち上げられ、既存のデータベース(のストレージエンジン部分)はすべてハードディスクとその制約に合わせて設計されているからだめだと主張している。SSDには、そのような設計は通用しない。同社がMySQL(ストレージエンジンの差し替え可能)でテストした結果では、RethinkDBのほうが10倍速かったそうだ。SSD対応のDBはこれから競争が激しくなる分野なので、先頭を走れるようがんばる、と同社は言っている。

DailyBooth

昨日(米国時間8/18)本誌が紹介したDailyBoothは、いわば”画像を使うTwitter”だ。ユーザが写真をこのサイトにアップロードするたびに、ほかの人たちがテキストや自分の写真でコメントを投稿する。同社がもうすぐ提供を開始する‘プッシュ機能’を使うと、ユーザは写真をFacebookやMySpaceなどのソーシャルサイトにも送ることができる。

JobPic

JobPicではユーザがサービスを売ったり買ったりできる。つまり、“品物ではなくサービスのオークション”だ。サービスの種類は、何かの個人教授、ヘアカットなどさまざまだ。買うユーザはAmazonと同じように‘ショッピングカート’を使ってサービスの買い物をする。これまでの類似サイト(Guru、Elanceなど)では、サービスを利用したい人がリクエストを投稿していた。しかしその方法では不便な場合がある。JobPicは‘サービスのeBay’を目指して、売り手がまずサービスを「陳列」する方式を選んだ。

Mixpanel

先月立ち上がったMixpanelは、リアルタイムのアクセス分析を行うプラットホームで、従来のGoogle Analyticsなどよりも高度な計測データをデベロッパに提供する。それらのデータを見るとデベロッパは、自分のサイトの弱点や問題点を把握でき、ログインや支払いなどの方式やインタフェイスを、よりユーザフレンドリに改良することができる。同社が処理するイベントは今月(2009/8)1億を突破し、今月から利益が出る予定だ。

JobSpice

今週の月曜日(米国時間8/17)に立ち上がったJobSpiceは、Web上の履歴書を作ってくれるサービスだ。美麗でしかもWeb上で見栄えの良い履歴書を、ユーザがあまり苦労せずに作ることができる。しかも履歴書の様式(フォーマット)をユーザはワンクリックで変えることができる(Wordのテンプレートを切り換えるときのかったるさに比べるとずっと簡単)。

HighlightCam

HighlightCamは先月本誌でも取り上げたが、監視カメラが撮影した長時間のビデオを見て、その中に異常事を発見してくれるサービスだ。同社のサービスを使うと、人間が見るのは、このサービスが切り取ってくれたほんの数分のビデオだけでよい。それを見るとたとえば、深夜の午前2時18分32秒に会社の廊下を誰かが通った、なんてことが分かる。同社はもうすぐAPIを公開する予定なので、デベロッパは自分が作ったサイト上に、同様の“コンテンツ短縮機能”を実装できる。退屈な結婚式ビデオも、退屈でなくなるかも? しかもこのサービスは、どんなビデオに対しても20〜30秒の要約編を自動的に作ってくれる。

Olark

Olarkは、つい先ほど(米国時間8/19)立ち上げられたサイトで、ユーザが自分のWebサイトに簡単にチャット機能を持たせるためのウィジェットを提供する。ユーザのサイトを誰かが見ているとき、その人の行動をiChatのようなIMクライアントから追跡でき、その人がチャットウィジェットからサイト運営者にコンタクトしたいと思ったら、その会話は自動的にユーザ(=サイト運営者)のチャットクライアントにリレーされる。

Bump Technologies

Bumpはユーザのスマートフォンとほかの電話機との間でコンタクト情報を素早く交換できる(スマートフォン上の)アプリケーションだ。AppleのiPhoneのコマーシャルに登場してから人気が急上昇した(本誌の記事はここ)が、コンタクト情報の交換はまだほんの序の口だ。同社は、いろんな機種のスマートフォンをサポートすることによってクロスプラットホームを目指し、さらに”Powered by Bump”と名付けたAPIおよびプラットホームを公開して、デベロッパが自分のアプリにBumpの機能を実装できるようにする。

RentHop

RentHopは、あいだに仲介業者が入らないハウジングサイトだ。同社はCraigslistを批判して、あれではいい加減な情報が多くて借り手が迷惑すると言う。RentHopは現在、ニューヨーク市だけが対象だが、リッチな検索とデータ構造によって高品質な情報の提供を目指している。二人のファウンダは技術者だが、このサイトを立ち上げるために不動産取引の免許を取得した。

FanChatter

今月の初めに立ち上がったFanChatterは、スポーツチームとテレビ局、大学、企業スポンサーなどがソーシャルなメディア(たとえば野球場の案内〜販促サイト)を展開するためのプラットホームだ。たとえばこのサービスが提供する写真共有機能を使うと、野球場にいるファンが試合の写真を指定されたメールアドレスに送ったら、あとでその写真をジャンボトロンに映し出してくれる、といったファンサービスが可能だ。Twitterなどのサイトからコンテンツを取り出すソーシャルなチャットふうの機能なども提供している。NBC Universalは、GhostHuntersという番組のホームページに、FanChatterのチャットボックスを利用している。

Listia

Listiaは、”無料の品物のためのeBay“だ。物を人にタダであげるためには、たとえばCraigslistを利用できるが、そうすると山のように大量のメールに悩まされることになる。トラブルも起きやすい。ListiaはeBayふうのオークション的システムで、ユーザはこのサイト内の通貨である‘クレジット’を使って無料の品物に入札する。物を売る人にも買う人にも‘クレジット’が入る。その物を本当にほしい人は‘クレジット’を単純に上げていけばいいわけだから、出品者はその品物をそんなに欲しくない人からの質問攻めに対応しなくてすむ。

DirectedEdge

DirectedEdge曰く、もうすぐWeb全体がAmazon化する。つまり、Amazonふうの推奨システムが至るところで使われるようになる。DirectedEdgeは、どんなサイトでも使える推奨エンジンを提供することによって、この波に乗ろうとしている。2週間前に立ち上がったこのサイトには、すでに数ダースもの顧客がいる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))