Google Voiceの代用品として使えるLine2がApp Storeで承認された

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Google VoiceをめぐるAppleの大失態の続編が、またまた野次馬を集めそうだ。中小企業が社員の携帯電話を会社の電話としても使えるためのサービスを提供するToktumiがこのほど、同社のLine2というクライアントアプリケーションをAppleから承認された…ただし申請してからほぼ3か月が経っている。この強力なサービスによって会社の社員は、自分の携帯電話に2つの電話番号(私用と社務用)を割り当てることができる。フィルタ機能や本格的なボイスメールシステムもある。しかしもっと気になるのは、Google Voiceにとてもよく似ていることだ。後者はご存じのように、Appleが何か月も前にApp Storeから追ん出したアプリケーションだ。

すなわち、7月にAppleは突然、サードパーティ製のGoogle VoiceアプリケーションをすべてApp Storeから引き下げた。iPhoeのネイティブの機能と重複しているから、がその理由とされた。さらにその日の午後には、Google Voiceの公式アプリケーションであるGoogle Voice本体クライアントがApp Storeから拒否された。メディアは大騒動し、拒否の正当性についてFCCが調査を開始した。

Line2は、ToktumiのサービスをiPhone上で使うためのクライアントアプリケーションだが、現状では板挟みのような立場に立たされている。技術的にはGoogle Voiceにとてもよく似ていて、どちらも自分の電話番号として一つの‘仮想番号’を人に教える。電話がかかってくると、ユーザのフィルタの設定次第では、その起呼を本物の番号(AT&TがそのiPhoneに与えた番号)に回すか、またはボイスメールに送る。またどちらのサービスでも、長距離電話を安くかけられる。というか、実はLine2を作ったSean Kovacsは、Appleに取り下げられたサードパーティ製Google Voiceアプリケーションの一つであるGV Mobileを作った人物でもある。

重要な違いもある。ToktumiにはSMSがなく、Google Voiceにはある。Toktumiは月額14ドル95セントの有料制だが、Google Voiceは無料だ。また、想定しているユーザ層が違う。Google Voiceは、ユーザのすべての電話を唯一のGoogle Voice番号でカバーしてしまうが、Toktumiは内線電話の充実していない会社のために社員の携帯電話が2つの電話番号を使えるようにする(本来のiPhone番号=私用、Toktumi番号=社務用)。Google Voiceにない機能もある。本誌の前の記事では、こう説明した:

Line2を使うと1台のiPhoneが2つの番号を使えるようになる。一つは仕事関係の人たちに教えておく番号、もう一つは私用だ。これによって社員たちは私用の番号を非公開にできるし、会社は社務用の番号にいろんな高度な機能を盛り込むこともできる(たとえば音声ガイダンス「営業にご用のかたは1を押してください…」など)。複数の社員の携帯電話に同一の顧客サポート用番号を付けることもできる。

しかしこれだけの違いがあっても、ToktumiのCEO Peter Sissonによれば、同社のサービスをGoogle Voiceもどきとして使う人がとても多いそうだ。つまり、Toktumi番号を人に教えておけば、フィルタ機能によってかかってきた電話をGoogleのサービスと同じように管理できるからだ(ToktumiのフィルタはGoogleほど高機能ではないが、まあほとんどの人にとってはこれで十分、と彼は言う)。

Google Voiceが閉め出されたとき、Sissonは自分のアプリケーションもApp Storeに拒否されるのではないかと不安になった。そこでAppleの重役の一人であるPhil Schillerに相談したら、Schillerはしばらく待ってくれと言った。その直後に、FCCが調査に乗り出した。そして待てど暮らせどAppleからは一言もなく、Sissonは8月になってからついに、Appleにしつこく電話攻撃を仕掛けた。結果的に、彼のそのしつこさが有効だったようだ。

Line2が承認されたことは嬉しいし、それはもうすぐGoogle Voiceが承認されるきざしかもしれない。今朝(米国時間9/2)AppleはVonageを承認したが、この種のアプリケーションに対するApp Storeの審査基準が変わった可能性もある(Vonageに関する詳細情報はまだ得られていない)。さらに注目すべきは、Line2はAppleがGoogle Voiceに関してFCCに回答した(永遠にお笑いの)意味では、iPhoneのネイティブのボイスメールとキーボードに“置き換わる”ことだ。だからAppleが今後も一貫してGoogle Voiceを拒否するなら、それによって初めて明らかになるのは、Appleは(FCCへの回答のように)ユーザの使用経験を心配しているのではなくて、ただ単にGoogleに脅威を感じているだけ、ということだ。

Toktumiを試用してみたい人はLine2.comへ行っていただきたい。合衆国国内の200人までのユーザが、コード743623718を入力すれば、向こう3か月間、合衆国とカナダ内での国内電話と安価な国際電話の無制限使用ができる。また、本格的なボイスメールなど、Toktumiのそのほかの機能も試せる。iPhoneのアプリケーションは、ここからダウンロードする。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))