Google Domestic Trends:Googleの検索データに基づいて投資するのは賢明か

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screen-shot-2009-09-03-at-12847-pmGoogleが、Google Financeサービスの新コーナー、Google Domestic Trendsを公開した。これは、米国経済のさまざまな分野の動向を、Google検索での動きに基づいて見ることができるというもの。ある分野に関連するワードの検索件数が、「独自の経済指標になる」というのが、Googleの考えだ。

これは面白いアイディアではあるが、一検索エンジンのデータに基づいて投資するのは、果たして賢明なやり方なのか。Googleには、それを説得できる事例がいくつかある。

下に貼った過去数年にわたる小売店売上のグラフを見てほしい。ご覧のとおり、Googleの小売店インデックスを使った予測結果(黄色)の方が、使わなった場合(赤色)よりも明らかに実際の値(青色)に近い。しばらくの間、その差はわずかだったが、2009年以降、実際の値に大きく近づいている。

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Googleが自社の検索データを使って経済活動を予測できるのではないかと考えたのは、これが初めてではない。今年4月に、同社のリサーチブログにこのことについて書いている。しかし、予測結果のデータをファイナンスサイトに載せるほど、自信を持つに至ったというのは興味深い。

Googleから提供されるもの自体は、解釈自由な生に近いデータだ。各分野について、全体的な件数の傾向を、Dow Jones、S&P 500、Nasdaqその他あらゆる企業略号と比較して見ることはできるが、Googleが上のグラフでやったように、実際の動向と比較するのは容易ではない。基本的にGoogleは、持っている情報を公開するだけで、あとは使う人の仕事だ。

Googleは今後もファイナンスサイトの強化を続け、他のもっと利用されているライバル以上に有用なものにするつもりだ。何をするにもデータが鍵となるので、まずはそれを出して、投資家たちがどう興味を示すかを見るのは、良い考えだといえる。StockTwitsなどの会社は、こうした標準的ではない方法による投資に関心を示す人が既にいることを証明している。

映画『ウォール街』で、ゴードン・ゲッコーが言っているように、「この世でもっとも価値のある商品は情報だ」。

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[写真:flickr/artemuestra

[ゲッコーのセリフを思い出させてくれたMichaelに感謝する]

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(翻訳:Nob Takahashi)