App Storeに「トップ売上」チャート登場。これで高級アプリにもチャンスが出来た
今日のロックンロールイベントでは触れられていなかったが、iTunes 9とリニューアルされたiTunes Storeに、少なくとも一つ、サプライズがあった。App Storeに新しく「トップ売上」アプリケーションのチャートが出来たのだ。画面右列のトップチャート(みんな新しいアプリはここで探すが普通)の「有料アプリケーション」と「無料アプリケーション」の下にある。で、それがどうしたって?
スタート当初から、iTunesの「トップアプリ」リストに入ったアプリは〈非常に〉よく売れている。トップ50やトップ10に入れば、売上げの大幅アップが期待できる。ところが、これまでのApp Storeは、高価で質の高いアプリケーションの露出には貢献してこなかった。もちろん「有料トップ」のセクションはあるが、これは人気だけで測られるので、1ドルか2ドルのアプリばかりでで埋めつくされきた。このため、「プレミアム」アプリ、つまり$5や$10や$20などという高価なアプリが注目を欲びるチャンスは殆どなかった。
新しい「トップ売上」セクションが役に立つ。これからは、高価でもそこそこ売れたアプリが、安くて大量に売れたアプリと同じように露出されるチャンスがある。参考までに比べてみると、現在の(米国の)トップ売上セクションでは、高いものは$99.99のアプリまである。一方、「トップ有料」セクションでは、10本のうち9本が$2.99以下だ(残りの1本は$4.99)。
Top Grossing(米国App Storeのトップ売上)
- I Am T-Pain — $2.99
- AppBox Pro — $0.99
- TomTom U.S. & Canada — $99.99
- Uno — $4.99
- Golfshot: Golf GPS — $29.99
- The Game of Life Classic Edition — $4.99
- Modern Combat: Sandstorm — $6.99
- Scrabble — $4.99
- MobileNavigator North America — $89.99
- Civilization Revolution — $4.99
もう一つ注目すべきは、Appleが無料アプリセクションをひどく軽視しているらしいことだ。現在App Store(米国版)のホームページには、1本しかアプリケーションがない。
【訳注:日本版App Storeの「トップ売上」アプリは以下の通り(9/10 11am時点)
- デジタル大辞泉 ― 1000円
- TiltShift Generator ― 115円
- 大辞林 ― 2500円
- 英会話ペラペラビジネス100 ― 1200円
- iMandalArt ― 1500円
- アルカノイド ― 600円
- Blades of Fury ― 800円
- マネー手帳 ― 600円
- いつもNAVI ― 2800円
- ウィズダム英和・和英辞典 ― 2800円
辞書の多さは、日本ならではの現象のようだ。ちなみに1000円(期間限定50%オフ中)のデジタル大辞泉は、「有料アプリ」でも9位に入っている。
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(翻訳:Nob Takahashi)