TechCrunch50は終わっちゃうのか―Jason CalacanisとMike Arrington、エゴの激突の真相は?

次の記事

[CG]コウモリの写真を撮る!

〔日本版編集部:Paul Carrはアメリカ在住の英国人ジャーナリスト。TechCrunchのコラムニストとして活躍中。英国流のドライなユーモアがトレードマーク〕

Ok ok okさて、これで私の4回にわたるノーベル文学賞受賞疑いなしのTechCrunch50レポートも最終回だ。だからここらで、今回のカンファレンスで明らかになった重要なトレンドは何か、とか得られた教訓は何か、とか結論を出さなきゃいけないのだろう。しかし、そもそも来年もTechCrunch50は存続するのかという重大な疑問が一部から出されているのだ。それというのも、肝腎の授賞式でArringtonがステージから消え、Calacanisがなんだか恥ずかしい「呼び戻しコール」の合唱の指揮をとるという出来事があったからだ。

トレンドや教訓についてはLacyArringtonの記事に任せるとして、私は今年のTC50で起きたこの事件について報告しよう。

  • Arrington vs Calacanis―インターネットのセレブの金網デスマッチ
    カンファレンスの閉幕直前、授賞式の開始を目前にArringtonがステージから消えた。なーに、PR効果を狙った八百長だよ、という声をよく聞いた。しかし私にはとてもそうとは思えなかった。というのはカンファレンスの最中、Jasonが繰り返し話しかけるのにいら立って、Michaelは一度ならずインカムのヘッドセットを外して放り出していたからだ。一方JasonもArringtonに対して言いたい放題を繰り返し、ついにはLoren Feldmanのパペットのインタビューに答えて、「そうとも、これが最後のTC50だよ」などと放言する始末だった。MichaelやJasonを知っている人にはいまさら言うまでもないことだが、2人とも馬鹿げたほどに自分のやり方に固執する人間である。2人とも妥協という性質をどこかに置き忘れて生まれている。大カンファレンスの運営という猛烈にストレスのかかる仕事が終わったときに、そういう2人が少々のパブリシティーのために八百長芝居のような面倒なことをするだろうか? むしろ2人のエゴが正面衝突したと考える方がずっと理にかなっている。私に言わせれば、あの時点まで2人がなんとか爆発をこらえてきたのが奇跡だった。

    カンファレンスを閉幕まで見なかった人(不心得者め!)のために説明しておくと、Arringtonはずっと「Jasonが好きなようにカンファレンスを切りまわしている」と苛立っていたのだが、とうとう授賞式直前になってブチ切れてステージから楽屋へ消えてしまった。そこで急きょCalacanisとHardeが授賞式を司会することになった。Jasonはそこで、Michaelを呼びもどすつもりだったのか、それともさらにからかうつもりだったのか、会場の聴衆にArringtonコールをさせたりした。

    しかしそのときArringtonはステージどころか、会場を後にしていた。そこで、2人は癇癪が収まった後で仲直りするだろうか、という点に注目が集まった。この2人のステージのパートナーシップといえば、ラスベガスのSiegfried and Royのショーで虎がRoyを噛んだとき以来の危険性の高いものだった! しかしJasonはVentureBeatのインタビューで「もちろんTechCrunch50は来年もやるさ。Mikeとのパートナーシップは続いている」と断言している。しかし昨夜の夕食の席で私がこの点にコメントを求めてもArringtonは答えなかった。「黙っているとまだ腹を立てていると思われるぜ」と私が言ったところ、にやりと笑って、相変わらず黙ったままダイエット・コークをもう一杯注いだ。

  • 酔っ払ったときしか好きと言わない男
    実は私はJason Calacanisとはおかしな縁がある。ノーベル文学賞候補作に上がっている私の本にも書いた話だが、Jasonと最初に会ったのはロンドンで、Jasonが当時のガールフレンドを口説こうとしていると私は思った。それは誤解だったが、私はバーテンを騙してバーにいた全員の飲み代をJasonのAmexカードにつけてやった。もっともその後ロンドンのFOWA会場で私がMySpaceのバスを即席のパーティー会場に作り変えて徹夜でどんちゃん騒ぎをしたときに、Jasonは私の酔っ払いぶりを世界に向けてTwitterで発信して復讐を遂げた。ところがそのJasonが、閉幕後のパーティーでレモン・ドロップ〔ウォッカとレモンジュースのカクテル〕を飲み過ぎてべろべろになったあげく、TechCrunchヨーロッパの編集長、Mike Butcherから携帯を取り上げてArringtonを呼び出し、深夜の仲直りを試みたのを見たときの私の嬉しさをご想像いただきたい。Flipcamで撮ったビデオを下に謹んで掲載する。〔訳注:日本からは再生できない〕Jasonはリーサル・ウェポンのレオ・ゲッツ〔ジョー・ペシの演ずる情報屋でOK、OKが口ぐせ〕みたいになっていた。いやはや愉快だった。

そういうわけで、いろいろあったが、物事は2010年に向けて新たに進み始めていると思っていただいてよい。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01