MicrosoftのLooking Glassは、マーケターをリアルタイムソーシャルストリームへ誘い込む
Microsoftが、マーケターと広告主をソーシャルストリームの世界へ誘い込もうとしている。ハイテクの巨人が計画するそのソーシャルメディア製品は、名前を「Looking Glass」と言い、マーケターがソーシャルメディアプラットホームを集約、モニターして、ブランドや企業の情報を集めるためのサービスだ。Ad Ageの今日(米国時間9/23)のレポートによると、現在この製品は「コンセプト検証」段階にあり、来月テストユーザー向けに公開する予定だという。Microsoftの広告ブログでも、この新サービスに触れている。
Looking Glassは、Twitter、Facebook、YouTube、Flickr等のソーシャルメディアからのフィードを集約すると共に、CRM、データベース、サービスセンター等とも連携が可能。分析に関しては、コンテンツの感情表現を追跡するという以外、どんな種類のデータ分析や機能があるのかは不明だ。Looking Glassはブラウザーベースで動作し、MicrosoftのSilverlightテクノロジーを使用している。また、当然のことながら、Looking Glassが集めてきたデータはすべてMicrosoftのSharepointおよびOutlook製品とも統合される。同製品は、Microsoftのエンタープライズスイートを使っていない企業では、機能が制限されることもあるという。
この程度のことでは特に驚くに当たらない。Salesforceなど他のプラットホームも、ソーシャルモニタリングやエンゲージングサービスを付加機能として持っている。それにしても、Microsoftの「ストリームモニタリング」分野への参入はかなり遅かったとようだ。すでにViralheat、PeopleBrowsr、Socialseekなどをはじめ、山ほどのスタートアップが、Looking Glassと同じことをするフリーミアム(無料+プレミアム)版プラットホームを提供している。しかもSalesforceはつい最近、同社のService Cloudの超強力バージョンを公開したばかりで、TwitterとFacebook対応機能を内蔵している。
もう一つ気になるのか、Looking Glassにリアルタイム機能が付くかどうかだ。ソーシャルモニタリングの将来がそこにあることは間違いないので、Microsoftがこれを製品に組み込んできても不思議はない。情報が入り次題記事を更新していくつもりだ。
アップデート:Looking Glassにはリアルタイム機能が入る、とMicrosoftの広報担当者が言っていた。
写真提供:Flickr/Pfly
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(翻訳:Nob Takahashi)