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doubleTwistが、Appleの名作CM「1984」をリメーク。新独裁者はスティーブ・ジョブズ

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1984年1月22日、スーパーボウルの第3クォーター中、Appleは史上最も有名になるテレビコマーシャルを流した。ジョージ・オーウェルがその著作『1984』で描いた暗黒の未来に基づくこのCMは、巨大画面に写し出された独裁者、ビッグブラザーの疑いを許さぬ演説を聞きに、魂を抜かれた男たちが重い足どりで大会場に向かって行進する場面から始まる。するとそこへ、一人の美しい女性が部屋に飛び入り、わずか数メートル後に迫る警備の手を逃がれながら、巨大なハンマーを画面に投げつけると、目のくらむような光とともに大爆発する。こうして、Macintoshはわれわれの前に登場した。それは大艦巨砲IBMに挑戦するAppleの新しい武器であった。

25年の歳月は何を変えることができるのだろうか。今やAppleは、自らの力で弱者から暴君へと生まれ変わり、iTunesアプリケーションに他のデバイスを接続することを拒み、ユーザーが自分で買ったiPhoneにインストールできるものに制限をかけている。そして、iTunesを他社デバイスでシームレスに使えるようにするソフトウェアを作るこの会社、doubleTwistが、あっと驚くやり方でこれを世間に問いかけようとしている。同社が発表したばかりの新CM(下に貼ってある)は、あのCMのほぼシーン毎にリメークしたもので、iPodを身にまとったクローン人間軍団が静かに席についているところへ、支配者 ― スティーブ・ジョブズでお馴じみの丸メガネを着けている ― がこう命令する、「われらが栄光を損う選択肢を許してはならない」。



CMはこう締めくくられる、「10月6日、doubleTwistが〈選択肢〉をお届けします」。同社によると、その日にMac版の大きな改訂があるが(Windows版は1週間後)、新機能の内容はサプライズとのこと。doubleTwistはこのCMを映画館の予告編の前に流すことも検討している。

doubleTwistがAppleに直接攻撃を仕掛けたのは、これが初めてではない。6月には、サンフランシスコにある主力Appleストアの壁面広告スペースを1面、合法的に買い取り 、通行人に対して、どのデバイスにもiTunesライブラリを入れられる「〈iPhone願望治癒法〉を試してみませんか」と呼びかけるという大胆な行動に出た。すぐにAppleが手を回して広告は外された。まもなくdoubleTwistは、再度この広告を掲示することに成功するが、再びAppleが広告会社に圧力をかけて外させる結果に終った。まさしくビッグブラザーである。

AppleのオリジナルCMはここで見ることができる。

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(翻訳:Nob Takahashi)