共同ファウンダーの見つけ方

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【編集部より:本稿は、Meebo CEOのSeth Sternbergによる、新たに企業を立ち上げようとする起業家たちへのアドバイス、シリーズ第2回である。第1回の記事 “From Nothing To Something. How To Get There”はこちら[英文]。MintのCEO Aaron Patzerからの起業家たちへのアドバイスをお見逃がしなく(ここここ[英文])。】

ゼロから会社を立ち上げる方法に関する前回の私の記事[英文]への質問で一番多かったのが、「どうやって共同ファウンダーを見つけたらよいか」だった。

非常に良い質問だ。まず自分を振り返ってみてほしい。

次に、それぞれ身長がどのくらいだったかを思い出してみる。

はい、そこでこう自問する、「みんな大体身長は同じくらいだろうか?」。恐らくそうに違いない ― 自分を含めて。

是非とも立ち上げたいスタートアップの共同ファウンダーを見つける際の問題は、そこにある。自分と似た人たちは、一緒にいるには一番居心地がよいが、スタートアップを一緒に立ち上げる仲間としては、恐らく最もふさわしくない。直感に反するかもしれない。説明しよう。

スタートアップの設立に最も適しているのは、シナジー効果のあるスキルを持つ2~3人からなるグループだ ― 重なり合ったスキル、ではない。目標や情熱が似かよっていることも重要なことは言うもでもない。一人が早く売り抜けたくて、一人が何ビリオンの大企業を目指していれば、この先深刻な摩擦が生じることは避けられない。誰かがエンタープライズ指向で、別の誰かが個人ユーザー向けエクスペリエンスに燃えているケースも同様だ。それとは別に、自分のスキルを補完してくれる人物を見つけ出すことは不可欠である。これは消費者向けインターネットの世界なら、フロントエンドのユーザー向け開発者が1人と、バックエンドのサーバー開発者が1人、そして最終的には事業家が1人ということになる(詳しくは今後の記事で)。

しかし現実はといえば、自分とよく似た人たちと群れてしまうものだ。以前書いた、ビジネススクールの学生3人が、彼らのテク系スタートアップについて私に話した時、実際に製品を作るのが誰なのか最後までわからなかった、という話を覚えているだろうか。これが非常に多いのだ ― ビジネス系の連中でも技術系でも。学生時代のクラスメイトや、職場の同僚たちと一緒にやろうというのは安易にすぎる。

今、学校にいるなら、そこは共同ファウンダーと出会うのにもってこいの場所だ。これを利用しない手はない。私がどうやってElaineとSandyに会ったかって? 学生時代からの共通の友人たちだ。YahooのJerryとDavidもそうだ。Plaxoのファウンダーたちが知り合った大学は、FacebookのMarkが共同ファウンダーたちと出会った場所でもある。良い共同ファウンダーになる思う人と仲々出会えない、という諸君のためにいくつかアイディアを披露しよう。

1. 自分の関心事に関わりの深い学生グループに参加しよう。ビジネス専攻の人なら、エンジニアリング研究会の月例会に行ってみるとよい。コンピューターサイエンスの学生なら、今度の起業家クラブの会合に行けば、君に是非会いたがっているビジネススクールの学生がいるに違いない。

2. スタートアップを起こすのに必要なスキルを磨きあうための学生グループがそこになければ、自分で作ってしまおう。スタンフォード大学のBASESが最高のお手本だ。学部の学生も大学院生も、専門はデザイン、コンピューターサイエンス、ビジネスまで多岐にわたる学生たちが集まっている。

しかし、これを読んでいる人たちは殆どもう学校にはいないだろう。幸い、学外で出会った設立チームの成功例もたくさんあるので安心してほしい。YouTubeのChadとSteveは、PayPalで働いていた時に知りあった。NapsterのSeanとShawnは、IRCのあるチャンネルを通じて知りあった。Ciscoは夫婦チームだ。学校にいることは役には立つが、必須条件ではない。学校にいてもいなくても、誰にでもあてはまる実用的なアイディアをいくつか書いておこう。

1. いろいろなグループの人たちが集まる活動を見つけて参加しよう。今シリコンバレーではロッククライミングが、スタートアップ連中の集まるホットな場所になっている。アルティメット・フリスビーもそうだ。少なくとも週に一度はスタートアップ業界の人たちで一杯のアルティメット・フリスビーの大会が行われている。ビジネス系技術系どちらもいる。

2. 友だちに頼んで、自分が知りたいと思っている分野の人を紹介してもらおう。君の所属しているテク系グループの誰かが、ビジネス指向の誰かを知っていることだってある。最初に会った人がぴったりとは限らないが、続けて紹介してもらううちに見つかるはずだ。

3. スタートアップに関心のある人たちの出会いを促進するための地元グループに参加しよう。シリコンバレーのSVASEFounder Dating、ロンドンならFirst Tuesday、ニューヨークのHackers and Foundersなどが思い浮かぶ。

4. 今の職場や去年の夏のインターシップの同僚と手を組もう。但し競業禁止条項に触れないよう、くれぐれも注意すること。一般論としては、普通に考えて今いる会社が手がけてたい、と思うようなプロジェクトに関わらない限りはOKだ。もちろん、会社の資源は一切使ってはいけない。たった今私の大親友が、同僚と一緒に次のすばらしいスタートアップを計画している。一人はプロジェクトマネージャーで、もう一人は技術者だ。

読者の中にはこう思っている人がいるに違いない、「どれも結構な話だけど、何もない田舎のど真中に住んでいるから、自分にはそんなチャンスなんてありゃしない」と。遠慮なく言わせてもらえば、シリコンバレーに引っ越しなさい。ニューヨークやボストン、シアトル、ロサンゼルス、テキサスのオースチンにもかなり強力なスタートアップ企業がいくつもある。しかし、これだけの数の不動産屋、弁護士、会計士、家主、従業員、共同ファウンダー、良き師、ベンチャーキャピタリストたちが、揃ってスタートアップ文化に深く浸透しているところはシリコンバレーをおいて他にない。このエコシステムとは比べるものがない。そうやって、みなさんが起業するのを手助けしてくれる人たちに、より多く出会うことになる。私はコネチカットで育ち、かなりの期間をニューヨークで過ごして、その間中会社を立ち上げようとしたが、あまりうまくいかなかった。シリコンバレーの友人たちは、上に書いた理由をすべて並べて、私に移転を薦めた。結局私は、シリコンバレーのビジネススクールに入学するという形で、自分のチケットを見つけた。みんなも自分のチケットを見つけてほしい。

ゼロから立ち上げる際に一番難しいのが、ふさわしい共同ファウンダーを見つけることだ。それに比べればアイディアを見つける方が簡単だ。共同ファウンダーを見つけるのには3年かかることもあるが、手応えのあるアイディアなや3ヵ月に一度くらい思い付くだろう。幸運にもすばらしい設立チームを作ることができれば、思いついたそのすごいアイディアを、いち早く実行できる。そして、同じ時に同じアイディアを思いついた10人のライバルたちを出し抜くことができる。

覚えておいてほしい。究極のゴールは、自分たちの持つスキルの範囲内で、実用プロトタイプを世に出せる、そんな設立チームを作り上げることにある。つまりは、自分の弱点を補うスキルを持った人を探す必要があるということだ。一緒に会社を立ち上げることは、結婚に似ている。ふさわしい相手を見つけることが絶対である。今後の記事では、出会った人物が共に仕事をするのにふさわしいかの見分け方や、株式の分配方法、資金調達までの自己資金などについて具体的に触れていく。Twitterでフォローしてくれれば、この話題に関するTechCrunch、Meebo Blog両方の今後の記事に関する情報をお知らせする。

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(翻訳:Nob Takahashi)